バイクの足付きはつま先がつけば大丈夫?
バイクの足付き性について
バイクは足のつま先がつけば本当に問題ないのでしょうか?
ネットなどでバイクはつま先がつけば乗るのに問題はない
などと書かれていることがよくあります。
それは本当?
バイクは走っている時間のほうが止まっている時間よりも圧倒的に長いので、信号待ちなどで停車している時間はほんの少しの時間しかないので足付きなどは気にする必要がない。
とか、バイクはバランスで乗るので足付きなどは全く関係ない。
などと言ったことが書かれています。
まあ、確かに理論的にはそうなのですが本当に足付きは気にする必要がないのでしょうか?
日本の道路は渋滞が多く信号待ちも多いです。
例えばの話なんですが、片側1車線の道路で右側のガソリンスタンドに入ろうとして対向車が切れるまで車線の中央付近で止まっていたとします。
当然、後からきた車が自分のバイクの左側をすり抜けていきます。
そのようなときに足がつま先ツンツンでやっとバイクを支えている状態だったらものすごく緊張して怖いです。
軽いオフロード系のバイクでしたら支えるのも辛くはないでしょうが、重い大型バイクだったら大変です。
もし、この状態で立ちごけでもしてしまったらと思うとぞっとします。
これがアメリカンバイクのような足べったりなバイクだったらなんの問題もないでしょう。
女性にアメリカンバイクが人気なのもこのような背景があると思います。
私も本当に欲しいバイクはアドベンチャーバイクなのですが、この手のバイクはほとんどがシート高が高いです。
Vストローム1000とか650とか、ロングツーリングには最高のバイクと思います。
でも、悲しいかな足がつきません。
高速道路だけ走るんだったら足付きは全然関係ないのでしょうけど、日本の道路ではそうもいきません。
もし、自分がその手のバイクを買ったら何らかの手を打たなければならないでしょう。
足付きを改善する方法は
では、どうしたらいいか?
まず、足付きを改善する為にはバイクのシート高を低くするのが一番です。
バイクのシート高を下げる為にはシートのあんこ抜きをするか、バイクの車高を下げるか、ブーツを底の厚いブーツにするかです。
でも、それぞれに足付きが良くなる変わりにデメリットも生じます。
まず、シートのあんこ抜きをする方法ですが、はっきりいってシートの座り心地が悪くなります。
私も以前バンディット1200Sに乗っていたときに少しでも足付きを良くしようとしてシートのあんこ抜きをしたことがあるのですが、シートの厚さが薄くなる為にお尻がすぐ痛くなってしまいました。
そのときは自分であんこ抜きをしたわけではなく、きちんとしたバイクのシート加工の専門店に依頼してやってもらったのですが、それでも座り心地はノーマルのシートのようなわけにはいかず、結局は新しくノーマルのシートを買って元に戻しました。
そんなことがあったので今はシートのあんこ抜きはやる気にならないです。
でも今はローダウンシートでも座り心地を犠牲にしない物も販売されているので、そちらを試してみてもいいと思います。
バイクの車高を下げる方法
バイクの車高を下げる方法としては、サスペンションのリンクを替えてローダウンする方法もあります。
リヤのサスペンションのリンクをローダウンリンクに替えてシート高を低くします。
バイクのリヤ側だけが下がるとフロントとのバランスが悪くなるので、フロントのサスペンションの突き出し量を調整して低くする必要があります。
ローダウンのメリットはシートを加工しないで済むので、座り心地はそのままで足付きが良くなることです。
しかし、ローダウンすることによってバイクの操縦性は少なからず影響を受けます。
バイクが曲がりにくくなることが一番の懸念材料だと思います。
もちろん、きちんとそれらのことを計算して細かく前後の下げる量やサスペンションのセッティングなどをすればそれ程問題は無いのでしょうが、それにはある程度のデータが必要となってくるでしょう
また、バイクの車高が下がることによって必然的にバンク角も少なくなるので、今までなんともなかったコーナーでもステップが擦ってしまうことがあるかもしれませんし、ノーマルのサイドスタンドでは車体が立ち過ぎてしまうので、ショートタイプのスタンドに交換する必要もでてきます。
それと、ローダウンをすると段差などでバイクのサスペンションが沈み込んだ時に、タイヤと車体が接触してしまう恐れもあるのでタンデムができなくなってしまうことも考えられます。
ですからバイクのローダウンをするときにはそれらのノウハウのあるバイクショップでしてもらうことをお勧めします。
バイクのローダウンは足つきが良くなるというメリットに対して、以上のようなデメリットもあるということも考えなければなりません。
そのような訳で私的にバイクの足付きを良くする方法としてお勧めなのが厚底のブーツを履く方法です。
最近では厚底のブーツもいろいろなメーカーから販売されていて、特に女性ライダーに人気があります。
厚底ブーツは足つきを良くする方法として一番手軽な方法なのですが、底が厚いぶんブレーキペダルやチェンジペダルの操作がやりずらくなる可能性もあります。
慣れれば問題ないのでしょうが、慣れるまでは慎重に運転することをおすすめします。
まとめ
バイクの足付きをチェックする方法はまずバイクのシート高を参考にするのですが、カタログ上のシート高はあくまで参考程度に思ったほうがいいと思います。
バイクの足付きに関連するのはシート高の他にもシートの幅や硬さ、サスペンションの初期沈み込み量(バイクに人が乗ったときにどのくらい下がるか)、バイク自体の幅、ステップの位置、はたまたその人の体重などによって大きく左右されてきます。
ですから、できるならそのバイクに実際に跨ってどのくらいの足付きなのかを確認するのが一番です。
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