車のクラッチジャダーってどんな症状?原因と直し方と修理費用はいくらかかるか

クラッチジャダーとは、マニュアルミッション車で発進時にクラッチをミートした時に、ダダダッとか、ガガガッとかボディが振動することをいいます。

クラッチが繋がる時に症状が出て、完全に繋がってしまえば出ません。

では、なぜクラッチジャダーは発生するのでしょうか?

クラッチジャダーを知る為には、まずはクラッチの構造を理解しておかなければなりません。

 

クラッチの構造と作動

 

 

クラッチディスクとカバー

 

クラッチは、クラッチカバーとクラッチディスクという部品で構成されています。

クラッチを繋いだ時のエンジンの出力は、(フライホイール)→(クラッチカバー)→(プレッシャープレート)→(クラッチディスク)→(トランスミッションインプットシャフト)→(ミッション内部のギヤ)→(ミッションアウトプットシャフト)→(ドライブシャフト)→(タイヤ)へと伝わります。

クラッチペダルを踏むと、レリーズフォークを介してレリーズベアリングがクラッチカバーのダイヤフラムスプリングを押します。

すると、プレッシャープレートとクラッチディスクが離れクラッチが切れます。

 

クラッチジャダーの原因

 

クラッチジャダーは、クラッチが半クラッチの時に起こる症状で、完全にミートしたあとは起こりません。

また、いったん走り出してしまえば、ギヤをチェンジする時には半クラッチは使わないので、クラッチジャダーは起こりません。

クラッチジャダーの原因は

・クラッチディスクの摩耗

・クラッチディスクの振れ

・クラッチカバーの爪の高さのふぞろい

・フライホイールの摩耗

などが考えられます。

クラッチディスクとクラッチカバーのプレッシャープレート、フライホイールが均一にあたらないことでトルク変動が起きてしまい、それがクラッチをミートする時にボディ振動となってあらわれてしまう訳です。

 

ワイヤー式クラッチのジャダー

 

近年ではほとんど使われなくなったワイヤー式のクラッチですが、まだ一部の車種では採用されているものもあります。

ワイヤー式のクラッチでは、ワイヤーが原因でクラッチのジャダーが起こることもあります

クラッチワイヤーは、車体の何ヶ所かにクランプで止められていているが、クラッチワイヤーの先端はミッションのクラッチレリーズのレバーに取付けられています。

発進時にエンジンを吹かすとトルクの反動でエンジンはロールします。

すると、クランプの位置とレリーズレバーは離れるので、ワイヤーは引っ張られクラッチが切れる。

クラッチが切れると、エンジンのトルクは伝わらなくなるのでエンジンのロールが元の位置に戻り、クラッチが繋がる。

クラッチが繋がると再びワイヤーが引っ張られる。

これが繰り返されることで、クラッチのジャダーが起きます。

この症状の原因は、クラッチワイヤーのたるみとかクランプの仕方に問題があります。

また、クラッチ遊びが少ない場合にはこのような症状が出やすくなってしまいます。

ですから、ワイヤー式のクラッチでクラッチジャダーが発生した場合には、いきなりクラッチディスクを交換するのではなく、まずはクラッチワイヤーの取り回しとクラッチペダルの遊びを点検してみましょう

 

クラッチジャダーの直し方

 

クラッチ交換

 

クラッチジャダーは、大抵の場合はクラッチディスクとクラッチカバーを交換することによって直ります。

ただし、まれにフライホイールの当たり面が原因の場合もあるので、クラッチをオーバーホールした時には、フライホイールの当たり面が均一になっているかどうかを確認する必要があります。

クラッチディスクとクラッチカバーは共に新品交換が原則ですが、フライホイールは高価なので研磨でも対応できる場合もあります。

それと、昔は新品のクラッチカバーでもクラッチカバーの爪の高さが均一でないものがあり、クラッチカバーが新品でも必ず高さ調整をしてから組み付けていました。

今は部品の精度が上がっているのでそのようなことはないですが、万がいち、新品のクラッチディスクとクラッチカバーに交換してもジャダーが直らない場合には、クラッチカバーの爪の高さが均一になっているかどうかを疑ってみてもいいでしょう。(まあ、組み付ける段階で点検しておけばいいのですが)

 

クラッチジャダーの修理費用

 

クラッチジャダーの原因がクラッチディスクやクラッチカバーにある場合には、トランスミッションを降ろす必要があるので、トランスミッションの脱着プラス、クラッチディスク・カバーの交換費用がかかります。

クラッチのオーバーホールにかかる費用は、車種によってかなり差があります。

車がFF車かFR車かによっても違うし、車種によってはトランスミッションを降ろす為に、エンジンごとそっくり降ろさなければできないような車もあります。

最低でも5万円くらいはかかってしまい、高額なものでは20万円以上かかってしまうものもあります。

外車の場合はその2倍、3倍とかかってしまうこともあります。

クラッチのオーバーホールは、整備工場によってかなり金額に差があるので、見積もりをしてもらって高く感じたら、別の整備工場を何軒かあたってみて検討してみることをおすすめします。

また、クラッチのオーバーホールをする時には、一緒にレリーズベアリングとパイロットベアリングの交換もおすすめします。

レリーズベアリングは、クラッチカバーのダイヤフラムスプリングを押す働きをする部品で、古くなってくると、クラッチを切った時にシャーシャーと異音がします。

パイロットベアリングは、フライホイールの真ん中に付いているベアリングで、トランスミッションのインプットシャフト先端の軸受けで、回転を滑らかにする役目をしています。(注:パイロットベアリングは、使われていない車種もあります)

レリーズベアリングとパイロットベアリングは消耗品なので、走行距離を重ねると音が出やすくなってきます。

金額も2~3千円程度なので、クラッチをオーバーホールした時には、必ず一緒に交換しておいたほうがいいでしょう。

 

クラッチジャダーを防ぐ方法

 

クラッチジャダーは運転の仕方によってある程度は防ぐことができます。

クラッチディスクが焼けるとジャダーは発生しやすくなります。

クラッチディスクが焼ける状態というのは、半クラッチの状態が長い時です。

ですから、できるだけ半クラッチを使わない運転をすれば、クラッチディスクも長持ちしてジャダーの発生も抑えられます。

ゆえに、高速走行が多い車は市街地走行が多い車に比べてクラッチの摩耗は少なく、ジャダーも発生しずらいと言えます。

また、丁寧過ぎるクラッチミートもジャダーを発生させる要因となります。

発進時にクラッチミートを丁寧にやり過ぎると、どうしても半クラッチの状態が長くなってしまいます。

また、発進時にエンジン回転数を上げすぎるのもよくありません。

 

クラッチジャダーを放置すると走行不能のリスクもある

 

クラッチジャダーは、断続的にクラッチが滑っている状態とも言えます。

クラッチの滑りはクラッチディスクを摩耗させる原因なので、クラッチジャダーをそのまま放置しておくと、しまいにはクラッチが完全に滑ってしまって走行不能になってしまうリスクがあります。

なので、クラッチジャダーを感じたらなるべく早めに修理することをおすすめします。

 

まとめ


 

クラッチジャダーは、車が発進する時のクラッチミートする時に出ます。

半クラッチの状態が長いほど症状は出やすく、走り出してしまえば出ません。

クラッチジャダーは、車の走行距離が多くなるにつれて出やすくなってきますが、半クラッチをなるべく使わないことで、ある程度は予防できます。

クラッチジャダーを直すには、クラッチのオーバーホールが必要になるので、修理代もそれなりにかかってしまいます。

 

クラッチジャダーが発生したら車の買い替えも検討したほうがいい理由

近年の車は、クラッチディスクやクラッチカバーの精度・耐久性が昔とは比べられないほど向上しています。

それでも、距離数が増えてくるとクラッチジャダーが発生してしまう車があるのは事実です。

クラッチジャダーが発生してしまった場合には、ミッションを降ろしてクラッチディスクやクラッチカバーを交換しなければ直りません。

場合によっては、フライホイールの交換も必要になってしまう場合もあります。

クラッチジャダーが発生している車は、大抵の場合走行距離が多い車です。

そのような車は、例えクラッチジャダーを修理しても、後から他の部分が壊れてしまつて、また修理代がかさんでしまう可能性が高いです。

さらに、車検が近い車だったら車検代もかかってしまうので、なおさらです。

それだったら、いっそのこと車を買い替えてしまったほうが得でしょう。

車を買い替えるとなると、今乗っている車をどうするかですが、高額な修理代がかかるような車は、ディーラーなどに下取りに出したとしてもいくらにもなりません。

車はディーラーなどに下取りに出すよりもガリバーカーセンサーなどで買い取ってもらったほうが断然お得です

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