クランクプーリーのボルトが緩まないときの外し方と便利な工具紹介

エンジン

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自動車整備をしていると、時にはどうしても解決できないトラブルに遭遇することがありますよね。特に「クランクプーリーのボルトが緩まない」なんて、実際に経験した方も多いのではないでしょうか。

この悩ましい状況、焦ってすぐに工具を手に取る前に、少しだけ知恵と工夫を凝らしてみることが大切です。

ボルトが固着している場合、力任せに外そうとするのは危険ですし、パーツを傷めることにもつながります。

そこで、便利な工具を活用することで、スムーズにボルトを外す方法やおすすめの道具を紹介していきます。

この記事では、ボルトが緩まない原因やその対策、実際に役立つ工具について詳しく解説します。

同じような状況に直面している方は多いと思いますが、少しの工夫でストレスフリーに整備作業を進められるので、ぜひ最後までご覧ください。

自動車整備をもっと楽しく、効率的に行うためのヒントが満載です!それでは、早速本題に入っていきましょう。

クランクプーリーを外す必要がある作業とは、タイミングベルトを交換する時やクランクシャフトのフロントオイルシールやカムシャフトオイルシールなどからオイル漏れがあって交換する時やウォーターポンプを交換したりする時で、タイミングカバーを外さなければできない時です。

タイミングベルトはほとんどの国産車の場合、10万kmで交換しなければなりません。

それで、10万kmに近くなった車はタイミングベルトを交換するわけですが、そこで問題が発生する時があります。

そうです!

経験者はわかると思いますが、クランクプーリーのボルトが固くて緩まないのです。

タイミングベルトを交換する時にはタイミングカバーを外さなければならないのですが、タイミングカバーを外す為にはクランクプーリーを外さなければなりません。

その時にクランクプーリーを止めているボルトがえらいこと固い車があります。

エンジンが横向きのFF車なら横から大きくて強力なインパクトレンチを使って緩めることができるのですが、FR車の縦置きエンジンの場合はスペースがないので大きい強力なエアーインパクトレンチが入りません。

特にトヨタのFR車に使われている縦型のエンジン(代表的なものとしては1JZ、2JZエンジン)などはほとんどの車がクランクシャフトプーリーのボルトが固くて緩みません。

小型のインパクトレンチならラジエターを外してなんとか入れることができますが、いかんせんトルクが足らなくてボルトが回らないことが多いです。

大型車などを整備する時に使う大型のインパクトレンチなら緩めることも可能ですが、その為にはラジエターを外したりしてインパクトレンチが入るスペースを確保しなければなりません。

場合によってはエアコンのコンデンサーも外す必要もでてきます。

ラジエターの脱着の手間などを考えると、あまり現実的ではないでしょう。

で、そのような時はみなさんどうしているでしょうか?

多分やったかたもいるかと思いますが、クランクプーリーのボルトにメガネレンチやスピンナハンドルなどを差し込んでセルモーターを回して、メガネレンチやスピンナハンドルなどが地面や車体のメンバーに当たった時の反動を利用して、クランクプーリーのボルトを緩める、という方法です。

この方法で緩む場合もありますが、失敗してメガネレンチがクランクシャフトプーリーにあたりプーリーが破損してしまう事もあったりします。

そうなってしまったらもうクランクシャフトプーリーは交換するしかないです。

クランクシャフトプーリーって値段が結構高いんですよね。

もう、大変な赤字になってしまいますのでこの方法はおすすめできません。

それに外れた工具が飛んでいって人にあたってしまう可能性もあるので、大変危険でもあります。

その他の方法としては、セルモーターを外してバールかなんかでリングギヤを抑えて回らないようにして、もう一人の人がクランクシャフトプーリーのボルトにソケットレンチとスピンナーハンドルにパイプなどをかませて延長して使って力まかせでボルトを緩める方法です。

でも、この方法にもリスクはあり、あまり無理な力をリングギヤにかけてしまうと、リングギヤの歯の部分を傷めてしまったり、オートマチック車の場合はドライブプレートが変形してしまう可能性もあります。

もし、そのような事になってしまったらトランスミッションを降ろしてリングギヤを交換しなければならず、大変なことになってしまいます。

そうならない為にも特殊工具を使って作業したほうが賢いです。

そこで便利な特殊工具がこれです。


 

クランクシャフトプーリーを回らないようにホールドする特殊工具です。

これを使ってプーリーをホールドして、スピンナハンドルで緩めます。

この工具はそれだけではなくて、クランクシャフトプーリーを引き抜く時にも使えます。

ただし、クランクシャフトプーリーを引き抜くにはプーリーにボルトを差しこんで引っ張るタイプなので、プーリーにそのネジ穴が開いているタイプでないと使えませんので注意です。

クランクプーリーって手で引っ張って軽く抜ける物もありますし、マイナスドライバーなどでこじっても抜けない物もあります。

トヨタの1JZや2JZエンジンなどのようにクランクプーリーボルトは固いし、おまけに抜く時も固いエンジンは特殊工具がないとまず外れないです。

ただ、このエンジンはクランクプーリーにネジ穴が開いているのでこの工具は使えます。

クランクプーリーのネジ穴が開いてない車の場合はプーリーの外側からツメを引っかけるタイプの工具が必要です。


 

クランクプーリープーラーは大きすぎても作業がやりずらいし逆に小さいと幅が足りなくツメが咥えられません。

このクランクプーリープーラーはさまざまなサイズに対応できるので、大きさの違う物をいくつも買うよりもお得です。

 

まとめ

クランクプーリーボルトを外す時には無理をせずに最初から特殊工具を使ったほうが早いし、安全です。

あまりにもボルトが固い時には潤滑剤などを吹き付けてしばらく時間をおいておくと緩む場合もあります。

また、クランクプーリーが抜けてもその奥のタイミングプーリーが固くて抜けない時もあります。

そのような場合には、大きめのマイナスドライバーやバールなどを使ってこじって抜く方法もありますが、タイミングプーリーを破損してしまう可能性もあるので、特殊工具(ギヤプーラー等)を使用して作業するのが一番安全です。

 

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