車 や バイク の エンジンオイル漏れの多い箇所は

オイルが漏れている車

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車やバイクの修理で私が今まで経験してきたなかでエンジンオイルの漏れが比較的多い箇所について話していきたいと思います

 

車やバイクを車庫に止めておいて車を動かした後に地面をみたら何か黒っぽい液体が地面に付いていた、なんてことで車のオイル漏れに気づいたかたもいるのではないでしょうか?

 

普段走っているときにはオイルが漏れていても気づくことはありません

 

何かちょっとしたきっかけがないとオイル漏れは気づかないので、エンジンオイルの交換とか何かの整備で車屋に行って初めてオイルが漏れていることに気がついた、などということがほとんどです

 

バイクの場合は車と違ってエンジンが見えやすいので外に漏れている場合は発見しやすいでしょう

(フルカウルのバイクの場合はちょっと発見しずらいかもしれませんがそれでも車よりはまだましです)

 

まず、エンジンのオイル漏れで比較的に多いのがタペットカバーガスケットからのオイル漏れです

 

私が長年経験してきたオイル漏れの修理でも第一位と言ってもいいくらいの多さです

 

タペットカバーとはシリンダーヘッドの動弁部分に覆いかぶさるカバーのことで、ヘッドカバーとか、バルブカバーとか、ロッカーカバーとか、いろいろな呼称で呼ばれています

 

タペットカバーパッキンからのオイル漏れは見てすぐに解る場所なので比較的発見しやすいです

 

修理方法はタペットカバーを外してガスケットを交換すれば良いのですが、車によって時間があまりかからない物もあれば、インテークマニホールドなどを外さないとできない物もあるので工賃は車によってかなりの差がでてきます

 

あと、エンジンオイルのオイル漏れの箇所として比較的多いのがオイルプレッシャースイッチやオイルパンなどからのオイル漏れです

 

オイルプレッシャースイッチはエンジンオイルの圧力を検知するスイッチで、オイルが少なかったりして油圧が低下したりした場合に運転席のメーターパネル内にある警告灯を点灯させて運転者に知らせる装置です

 

この警告灯はよっぽどオイルが少ないときでないと点灯しないので、警告灯が点いた場合にはエンジンオイルはほとんど入っていないと考えていいのですぐに対処しましょう

 

オイルプレッシャースイッチの交換はそれほど難しい作業ではないし、部品もそれほど高くないので修理代もそれほど多くはかからないでしょう

 

ただ、まれにオイルプレッシャースイッチの取り付け位置が非常に難しい所に付いている車もあるのでそのような車の場合は工賃が少し多めにかかってしまうこともあります

 

オイルパンからのオイル漏れは国産車の場合はそれほど多くはないですが、外国車の場合は結構見かけます

 

今の乗用車の場合にはオイルパンに液体ガスケットを使っている車がほとんどなので、オイルパンの脱着に少し手間がかかります

 

また、FR車の場合はオイルパンを外すのにメンバーが邪魔になって外しずらいので、エンジンを持ち上げるかメンバーを外すかしなければなりません

 

FF車の場合にはメンバーが邪魔になることはあまりないのですが(車種によってはそうでない場合もあります)構造上エキゾーストパイプがオイルパンの下を通っていることが多く場合によってはエキゾーストパイプを外す必要がでてきます

 

車のエンジンオイル漏れの原因として次に多いのが、カムシャフトオイルシールやクランクシャフトのオイルシールです

 

クランクシャフトのオイルシールはフロント側とリヤ側がありますが、リヤ側のオイルシールからオイル漏れしている場合にはトランスミッションを降ろしてクラッチカバーを外してさらにフライホイールなども外さなければなりませんので工賃が結構かかってしまいます

 

カムシャフトのオイルシールやクランクシャフトのフロント側のオイルシールの場合は、外からの判別が難しいのでタイミングベルトのカバーを外さないとどこからオイルが漏れているのかの判別ができません

 

また、修理するにしてもオイルシールを交換するにはタイミングベルトを外してカムシャフトのプーリーやクランクシャフトのプーリーを外さなければならないです

 

 

上の画像の丸い物がカムシャフトのプーリーで黄色の矢印でさした黒い部分がカムシャフトのオイルシールです

 

ご覧のようにカムシャフトのオイルシールを交換するにはタイミングベルトを外してカムシャフトのプーリーを外さなければなりません

上の画像の黄色い矢印でさしたところがクランクシャフトのプーリーです
この奥にクランクシャフトのフロント側オイルシールがあるのでカムシャフトオイルシールを交換するときと同じように
クランクシャフトのフロント側オイルシールを交換する場合にもタイミングベルトを外さなければなりません

 

国産の乗用車の場合、大抵はタイミングベルトの交換時期が10万キロメートルで指定されています

 

そのときに一緒にカムシャフトのオイルシールやクランクシャフトのフロント側のオイルシールを交換しておけば、よっぽどの事が無い限りは次の交換時期がくるまではそこからのオイル漏れはまずないでしょう

 

ユーザーのかたはそこまでの事は知らないかたがほとんどなので、整備工場の人がそのことをきちんと説明してタイミングベルトを交換するときに、合わせてカムシャフトのオイルシールやクランクシャフトのフロント側のオイルシールの交換を勧めるのも、整備工場の義務だと私は思っています

 

もし、タイミングベルトを交換したときにそれらのことを一緒にやらないで後からオイル漏れなどが発生してしまったら、またタイミングベルトを外すことになってしまうので二重にお金がかかってしまいます

 

それと、ウォーターポンプなどもタイミングベルトを外さなければ交換できないので同時にやっておきたい箇所です

 

その他のオイル漏れの箇所で考えられるのがオイルパンのドレンコックのパッキンからのオイル漏れやオイルエレメントからのオイル漏れです

 

これらの原因は主に整備のミスによるところが大きいです

 

主に締め付け不良などによるところが多いですが、逆に強く締めすぎたりしてパッキンを傷めてしまいオイル漏れを起こすこともあるのでトルク管理はしっかりしときたいところです

 

エンジンのオイル漏れは気が付かないでいるとエンジンを壊してしまったりするので大変な出費となってしまいますので、普段から定期的にオイルの量をチェックしたり、駐車場の地面を見たりして早めにオイル漏れを発見できるように心がけたいです

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