コンプレッションゲージは、エンジンの圧縮圧力を測定するための重要なツールです。
このセクションでは、その使い方を詳しく解説します。
コンプレッションゲージの使用方法はとてもシンプルで、正しい手順を踏むことで、圧力測定が確実に行えます。
まず、エンジンのプラグを外し、ゲージを取り付けます。次に、エンジンを少し回して圧縮を測定します。
この時、全てのシリンダーで同じ手順を行うことがポイントです。
測定値の低下が見られた場合、エンジンのメンテナンスが必要となります。
具体的な結果に基づいて、エンジンのオーバーホールや部品交換を検討することが重要です。
また、圧力計の使い方に関しては、商品の取扱説明書を参考にし、自分のバイクや車に合った正しい方法を探してみてください。
この情報は、特に新車や中古車の納車後のメンテナンスにとっても、重要な要素と言えるでしょう。
運転するあなたの愛車を守るために、このコンプレッションゲージを使って、しっかりとエンジンの状態を把握していきましょう。
ガソリンエンジンにおける圧縮圧力の規定値についての重要なポイント
ガソリンエンジンにおける圧縮圧力の規定値は、エンジンの性能において非常に重要な要素です。
一般的には、圧縮圧力が1,000~1,500kpa(10~15kgf/㎠)の範囲が理想とされています。
もちろん、メーカーによって異なるため、常に製品のマニュアルを確認することが大切です。
この数値を下回ると、エンジン性能が低下するため、早急なメンテナンスが必要となります。
また、低圧力の原因に応じて、適切な対処が求められます。
例えば、バルブの不具合やピストンの劣化が挙げられます。
この場合の判断は初期段階での圧力測定が非常に重要であり、圧力計でのデータ収集から、具体的な問題を追求するプロセスが必要です。
エンジンの圧縮に関する情報を常に意識し、定期的な測定を行うことで、車やバイクの良好な状態を維持しやすくなります。
エンジンのパフォーマンスを維持するためには、コンプレッションゲージの使い方と圧縮圧力の測定が欠かせません。
エンジンが正常に動作しているかどうかは、圧縮圧力によって大きく左右されます。
少しでも不明点があれば、エンジン性能に影響が出る可能性がありますので、しっかりとした知識を身につけることが重要です。
この記事では、コンプレッションゲージの使い方をナビゲートし、おすすめのストレートタイプのゲージについても触れていきます。
さらに、エンジンの圧縮圧力を測定する必要性や、ガソリンエンジンにおける圧縮圧力の規定値についてもご紹介します。
通しで読んでいただければ、なぜこの測定が必要なのか、どう操作すればよいのかがすぐにわかります。
ご自宅の車のエンジンメンテナンスを考えている方、または技術を磨こうとしている自動車愛好者の皆さんには特に役立つ情報が盛りだくさんです。
未来の整備士を目指す方々にとっても、基礎的ながらも重要なスキルを身につける絶好のチャンスですので、ぜひ最後までお付き合いください。
あなたのエンジンメンテナンスライフがより豊かになることをお約束します!
コンプレッションゲージの必要性と選び方
コンプレッションゲージは、エンジンの圧縮を測定し、機能が正常であるか確認するために必要不可欠な工具です。
この測定は、圧力が低下している場合、エンジンのどこに問題があるかを特定するための第一歩となります。
たとえば、シリンダーヘッドガスケットの劣化やバルブの問題、またはピストンリングの摩耗が原因かもしれません。
これらを演じ過ごすと、最終的にはエンジンの寿命を縮めてしまいます。
つまり、定期的な圧縮測定は、車愛好者やバイクライダーにとっても非常に重要です。
特に中古車や走行距離の多い車などは定期的に圧力を測定することで、事前にトラブルを発見することもできます。
このようなメンテナンスは、長期的に見ると、エンジンの性能向上や耐久性の向上につながります。
車のエンジンも走行距離が増えるほどにエンジン内部も摩耗してきます。
シリンダー・ピストン・ピストンリングなどが摩耗すると当然エンジンの圧縮圧力も低下してしまいます。
圧縮圧力が低くなってしまうと、エンジンの力は減ってしまいます。
その結果、通常よりもアクセルペダルを多く踏むことになり燃費も悪くなってしまいます。
ひどくなるとエンジンがかからなくなってしまうこともあります。
それくらい、エンジンのコンプレッションは重要な要素です。
コンプレッションゲージは、コンプレッションテスターとも呼ばれていて、エンジンの圧縮圧力を測定する物です。
エンジンのコンプレッションと、エンジンの圧縮比とは意味合いが違うので、自動車整備では圧縮圧力が基本となります。
エンジンの力が無いとか、燃費が悪い、加速が悪い、アイドリング不調、などといったさまざまな症状にエンジンのコンプレッションは関わってくるので、大変重要なものです。
例えば、エンジンのアイドリングが不調、と言った場合には主な点検項目として、スパークプラグ、イグニッションコイル、エアクリーナーなど簡単にチェックできる箇所から点検していきます。
それらに異常が無かった場合にはエンジンのコンプレッションを測定して、各気筒とも正常であることを確認する必要があります。
でも、その時にコンプレッションゲージが無いと先に進むことができないので、整備はその時点で頓挫してしまいます。
![](https://www.ziziblog.com/wp-content/uploads/2022/06/自動車整備士.jpg)
エンジン不調の原因を探す為には、コンプレッジョンゲージは無くてはならない物と言えるでしょう。
コンプレッションゲージは高級な物を望まなければ値段も結構安く買えるので、揃えておいて損は無いでしょう。
コンプレッションゲージを購入する時の注意点としては、ガソリン用エンジンとディーゼルエンジン用は全く違うので、間違って購入してはいけないということです。
ディーゼルエンジンのコンプレッションはガソリンエンジンの3倍近くあるし、接続方法も全然違います。
また、ガソリンエンジン用のコンプレッションゲージでも、今回はプラグ穴にネジ込むタイプを使用したのですが、ネジ込まないで手で押しつけるタイプもあります。
プラグ穴にネジ込むタイプの場合にはひとりでも作業ができますが、手で押しつけるタイプの場合には手で押さえていなければならないので、スターターを回す人がもうひとり必要となるのでふたり作業となります。
それらのことを充分理解したうえで購入しましょう。
コンプレッションゲージ(テスター)の使い方
今回使用したコンプレッションゲージはストレート製です。
使用した車両はステップワゴン RG1 です。
まずは、エンジンをクランキングした時に燃料が出ないように燃料系のヒューズを外します。
![](https://www.ziziblog.com/wp-content/uploads/2022/06/自動車整備士.jpg)
クランキングをした時に燃料が噴射されてしまうと、引火してしまう可能性もあるので大変危険です。
ガソリンエンジンのコンプレッションゲージの使い方は、まずコンプレッションゲージを取り付ける為にスパークプラグを全数外します。
コンプレッション測定においてスパークプラグを全数外す理由
スパークプラグが付いているとそのシリンダーは圧縮抵抗を受けてしまいクランキングのスピードが遅くなってしまいます。
その結果、正確なコンプレッションが測定できず、実際のコンプレッションより低くなってしまいます。
スパークプラグを外すことで、測定するシリンダー以外の圧縮抵抗をゼロにすることができます。
そうすればスターターを回した時に、クランキングがスムーズになり正確なコンプレッションの測定ができます。
それと、バッテリーは満充電でないとクランキングの力も弱くなってしまうのでコンプレッションも正確に測定できません。
また、コンプレッションを測る時には、スロットルは全開です。
スロットルを全開にする理由は、スロットルが閉じていると吸入空気量が少ないので圧縮圧力が下がってしまう為です。
ひとつのシリンダーのコンプレッションの測定が終わったら下の画像の黄色の矢印で指したボタンを押して圧を逃がしてやってからコンプレッションゲージを取り外します。
ステップワゴンRG1のエンジンのコンプレッション測定結果なのですが
このような結果になりました。
ゲージの指針は1280Kpaくらいです。
距離数が10万kmを超えているのでエンジンのコンプレョンも少し落ちているかなと思ったのですが、以外にそんなこともなく満足のいく数値でした。
4気筒全部測ってそれぞれ同じような数値だったので異常は見当たりませんでした。
エンジンのコンプレッションを測るときには全部のシリンダーを測ってシリンダーごとの格差が無いことを確認しなければなりません。
エンジンのコンプレッションは全部のシリンダーが同じような数値で基準値を満たしていなければなりません。
また、コンプレッションが低くても高過ぎてもいけません。
コンプレッションが低い場合に考えられる原因としては、ピストンリングの摩耗、ピストンリングの固着、シリンダーの摩耗、バルブの接触面の摩耗、ヘッドガスケット抜けなどさまざまな原因が考えられます。
また、反対にコンプレッションが高過ぎた場合にはピストン頭部や燃焼室へのカーボンの蓄積などが考えられます。
いずれにしてもシリンダーヘッドの脱着や、場合によってはエンジンのオーバーホールが必要になってしまう事案なので高額な整備料金がかかってしまいます。
補足!
エンジンのコンプレッションを測るときにはエンジンを暖気してから測ってください。
というふうに整備解説書には記載されています。
しかし、実際エンジンが暖気後の状態だととても熱くて、スパークプラグを外したり、コンプレッションゲージを取り付けたりの作業が熱くて苦労します。
車によっては暖気後すぐ測れなんて無理だろう。
という車もあります。
そういう場合には無理せず火傷をしてしまっては元も子も無いので安全を最優先で作業しましょう。
多少エンジンが冷めてもコンプレッション測定値に影響は出ません。
但し、完全な冷間時ではコンプレッションの測定値はグッと低くなってしまうので注意しましょう。
ストレートのコンプレッションゲージを選んだ訳
ストレートのコンプレッションゲージを選んだのは、数あるコンプレッションゲージ の中で価格も手頃で使い方も簡単で、コストパフォーマンスが高いからです。
こちらです。
箱を開けてみます。
中には、コンプレッションゲージ、ホース、プラグホールアダプターが入っていました。
プラグホールアダプターは3種類が用意されていて、M10/1.0、M12/1.25、M14/1.25 のプラグ穴に対応できます。
プラグホールアダプターにはOリングが付いていて測定時に圧縮漏れがないようになっています。
使用するときは上図のようにホースをコンプレッションゲージにつなぎます。
ワンタッチ式で外側のリングをスライドさせてつなぎます。
このような感じです。
それから、ホースとプラグホールアダプターをつなぎます。
上の図のようにプラグホールアダプターはネジ式なのでホースにねじ込んで接続します。
プラグホールアダプターには6角のロックがかかるようになっているのでプラグホールアダプターを接続したら必ずロックリングをスライドさせて、プラグホールアダプターとホースをロックします。
これをきちんとしとかないと測定が終わってホースを外す時にホースだけが外れてプラグホールアダプターがエンジン側に残ってしまう恐れがあります。
まとめ
自動車やバイクのエンジンの良否を判定する為には、コンプレッションゲージは不可欠な物です。
今回は、ストレート製のコンプレッションゲージを使用しての使い方を紹介しましたが、他のメーカーの物であっても使い方の基本は同じです。
コンプレッションゲージを購入する時には、ご自分の目的と予算に応じて選ぶと良いでしょう。
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