EFI車 エンジンがかからない理由

エンジンがかからない理由 インジェクション車編

EFIとは(エレクトロニック フューエル インジェクション)の略です

従来からのキャブレターに変わって採用された機構で現在の車やバイクではほとんどがこの装置を採用しています

年々厳しくなる排出ガス規制に適合させる為や燃費の向上が主な目的です

エンジン制御のほとんどをコンピューターでおこなっている為、エンジンがかからないときにはキャブレター車のようには簡単には治せません

コンピューターには自己診断機能が搭載されているので、制御系統に不具合があれば不具合があった箇所を記憶しています

エンジンがかからないなどといった故障の場合は、コンピューターを診断するテスターを車に接続して点検すれば故障個所がわかる仕組みになっています

ただし、何もかもすべてがわかるというわけでもないのでそこから先の判断は整備士の知識と経験に委ねられます

インジェクション車でエンジンがかからない場合の点検方法

インジェクション車でエンジンがかからない場合は先程お話ししたとおり、コンピューターに診断テスターを接続して点検するのがまず基本ですが、コンピューターで診断できるのも限界があります

コンピューターで診断できるのは主に電気系統の断線とかショートなので、たとえば燃料ポンプの作動不良とかインジェクターの作動不良とかスパークプラグの不具合などとかの場合には電気系統に断線やショートがない限り診断機には異常が検出されません

また、コンピューターの診断機はどこにでもあるわけではないので、ここから先の話は診断機を使わない場合の故障探求の話をしていきます

やることはキャブレター車の場合とほとんど同じです

まず、スパークプラグからきちんと強い火花がでているかを確認します

それで異常がなければ燃料系統を確認します

燃圧計があれば燃圧計を取り付けて燃料の圧力をみれば一番確実なのですが、燃圧計などはどこにでもあるわけではありません

燃圧計が無い場合は簡易点検でおこないます

燃料ホースを手で掴んでエンジンをクランキングしてもらう

このときに燃料ホースに張りを感じられれば燃圧はかかっています

燃圧がかかっていて火花がきちんと出ていてもエンジンがかからない場合はインジェクター関係の不具合が考えられます

インジェクターの点検はサウンドスコープをインジェクターに当てて作動音を点検することで確認できます

ドライバーなどを代用してもよろしいでしょう

ただ、インジェクターの作動音は小さいので回りの音にかき消されて良く聞こえないかもしれません

インジェクターの作動音が確認できない場合は、インジェクターにかかる電圧を点検します

イグニッションをONにしたときにインジェクターにはバッテリー電圧がかかっています

インジェクターのコネクターを外してコネクターの端子にバッテリー電圧がかかっていればOKです

バッテリー電圧がかかっていることが確認できたら今度はマイナス側がきちんとアースされているかを点検します

ここまでの点検ですべて異常がなければ燃料は噴射されて火花もでているわけですから、残るは点火時期かエンジン本体ということが考えられます

燃料ポンプが原因でエンジンがかからない場合

燃料ポンプが原因でエンジンがかからない場合の点検方法

現在の車のほとんどは燃料ポンプがインタンク式と呼ばれるタンクの中に設置されているタイプです(4輪車の場合)

ですので、燃料ポンプを点検しようとしても簡単にはできません

場合によっては燃料タンクを降ろす必要もでてきます

燃料ポンプは動いているときはジーと音がするので燃料の入り口のキャップを開けてセルモーターを動かした時にジーという音が聞こえれば燃料ポンプは動いています

なので、燃料ポンプに関わる電気系統は大丈夫と判断できます

しかし、燃料ポンプは動いているのだから燃料ポンプも大丈夫だろうと判断してしまうのは危険です

なぜかといいますと、燃料ポンプのモーターの力が弱くて圧力が上がらない場合もあるからです

この場合、燃料ポンプの作動音は聞こえますが燃圧は上がりません

燃圧計があればそれを接続して点検して判断できますが、それが無い場合には燃料ポンプを外してみて単体点検するしかないでしょう

火花が出なくてエンジンが全くかからない場合

火花がでなくてエンジンが全くかからない場合はスパークプラグを疑ってみるのが普通ですので、スパークプラグの火花の出具合を確認します

4気筒車の場合は4本とも確認して異常がなければ点火系統は大丈夫と判断できます

4本とも火花が出なかった場合はスパークプラグが4本ともダメということは普通考えられないので、イグニションコイルかそこまでの電気がきていないかを疑います

ダイレクトイグニッションの場合は各気筒に1ケづつ付いているので4本とも一緒にダメになるということは考えられないので、イグニッションコイルまでの電気系統が考えられます

その他にも現在のインジェクション車にはカム角センサーやクランク角センサーなどいろいろなセンサーが付いているのでエンジンの電気系統の故障はコンピューター診断テスターが無いと難しいといえるでしょう

エンジンの内部が原因でエンジンがかからないときの点検方法

エンジンの内部が故障でエンジンがかからないときはまずエンジンのコンプレッションを測るのが手っ取り早いです

エンジンのコンプレッションが低くなる原因として上げられるのが

1、ピストンやピストンリングの摩耗(稀にピストンリングの折損なんかもあります)

2、ピストンリングの固着

3、バルブ関係の不具合(バルブやバルブシートの摩耗、バルブ隙間の不良、カムシャフトの摩耗など)

4、シリンダーの摩耗

5、ヘッドガスケットの吹き抜け

などが考えられます

火花、燃料、圧縮、全部大丈夫でもエンジンがかからないときには

良い火花、良い燃料、良い圧縮、これらすべてを点検しても異常がない

でもエンジンはかからない

さて、困ったものですね

どうしましょう

と、悩んだことが私には過去に何度もありました

どこか見落としているところがあるのではないか

と思いようく考えてみます

そうだ、点火時期だ!

近年ではかなり減ってきましたが、一時期ほとんどの車にタイミングベルトが使われている時代がありました

今でも使っている車はありますが、昔よりはだいぶ少なくなってきました

このタイミングベルトが曲者です

タイミングベルトはチェーン方式に比べて音が静かなことやコストが安く済むといった利点があるので、各メーカーはこぞって採用してきました

しかし、国産車のタイミングベルトはほとんど10万キロメートルで交換しなければなりません

(中には5万キロメートルなんてものもありました)

外車の場合はもっと早くて5万キロメートルや3万キロメートルで交換なんてものもあります

交換にかかる費用も5万円から10万円などと車によってさまざまですが、これを交換しないでおくとエンジンが壊れてしまいます

中古車を購入するときには距離を走っている車はこの点を考慮しておいたほうがよろしいでしょう

ちなみにバイクの場合は国産ではタイミングベルトを使っている車種はありませんが、外車の場合はドカティなどが採用しています

ドカティなどは2万キロメートルで交換(最近の車種では3万キロメートルもあります)ですので注意が必要です

このタイミングベルトなんですが、ゴムやポリウレタンでできているので当然距離を走れば伸びます

車によっては10万キロメートルに達しないうちに切れてしまう場合があります(オイル管理などメンテナンスが悪い場合)

タイミングベルトはオイルなどは関係ないのではないかと思いのかたもいるかもしれませんが、オイルのメンテナンスが悪いとオイル漏れをおこしやすくなります

オイル漏れがあると漏れたオイルがタイミングベルトに付着してしまってベルトが傷んでしまい、結果伸びてしまったり切れてしまったりします

タイミングベルトが伸びてしまうとクランクシャフトの回転とカムシャフトの回転にずれが生じてしまい、バルブタイミングや点火時期にもずれができてしまいその結果エンジンがかからなくなってしまいます

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