軽トラなどの貨物車に乗用車用のタイヤ を履くと車検が通らない理由

軽トラなどの貨物車であっても、タイヤやホイールをドレスアップしたい方も大勢います。

しかし、間違ったやり方でタイヤやホイールを交換してしまうと車検が通らなくなってしまうこともあります。

この記事では、軽トラなどの貨物車に乗用車用のタイヤを履かせると車検が通らない理由について解説していきます。

軽トラのタイヤ

軽トラに限らず、ハイエースなどの貨物車には貨物用のタイヤを履かせる必要があります。

 

貨物車は荷物を多く載せることを前提として作られているので、積載重量が重くなり車の重量も重くなります。

それゆえに、乗用車よりもタイヤに対して付加が大きくなるので、タイヤもより強靱なタイヤでなければなりません。

 

乗用車用のタイヤと貨物車用のタイヤの違いは

 

乗用車用のタイヤと貨物車用のタイヤでは、タイヤのサイドの強度が違います。

タイヤのサイドの部分を指で押してみればわかりますが、乗用車用のタイヤは指で押すと少しその部分がへこみますが、貨物車用のタイヤはほとんどへこまないです。(同じ扁平率のタイヤで比較した場合)

軽トラなどの貨物車用のタイヤはタイヤの強度を最優先に作られているために、乗り心地などは乗用車用のタイヤと比べると劣りますし、価格も少し高くなってしまいます。

 

貨物車用のタイヤはどこで見分けるか

 

軽トラなどの貨物車用のタイヤには、タイヤサイズの他にプライ数が表示されています。

例えば、145R12 6PRLT の場合は

145 >>>   タイヤの幅
 R   >>>   ラジアル
12  >>>     タイヤの径 インチ

ここまでは普通のタイヤと同じですが

6PR   >>>  タイヤの耐荷重
LT   >>>  ライトトラックの意味

などと、表記されています。

ちなみに、LTに関しては表示が義務となっているわけではないので、表示されていないものもあります。

PR の前の数字が高いほど耐荷重性能が高くなります。

このように、6PRとかいう表記はスズキのキャリーやダイハツのハイゼット、ホンダのバモスなどの軽トラックや軽バンで使用されているタイヤに多く使われています。

車検の時にはこのプライ数が低いと不合格となってしまうので注意が必要です。

また、新車装着時のタイヤが8PRであった場合には、6PRのタイヤでは車検は通りません。

新車登録時のタイヤは保安基準に適合したタイヤを装着しているので、仮にその車の標準タイヤが8PRであった場合には、6PRのタイヤだと耐荷重性能が落ちてしまうので車検には通らなくなってしまいます。

その車のプライ数が標準ではいくつなのかは、運転席のドアを開けるとボディにステッカーが貼ってあり、そこに記載されています。

8PRが標準の車に6PRのタイヤを装着したのでは車検は通りませんが、逆に6PRが標準の車に8PRのタイヤを装着した場合には、車検は通ります。

耐荷重性能は大きい分には問題ありませんし、より安全であると言えます。

 

貨物車のタイヤのプライ数は前後で違う場合もある

 

車検時に注意したいのが、前後でプライ数が違う場合です。

車によっては、前が6PRで後ろが8PRなどといった車もあります。

荷台に荷物を積んだ場合には、当然のごとく後ろのタイヤに多くの荷重がかかります。

そのために、前のタイヤはプライ数が低く、後ろのタイヤはプライ数が高く設定されている車も多いです。

タイヤを新品に交換するときに前のタイヤだけを見てプライ数を判断してしまうと、後ろのタイヤのプライ数が足らなくなってしまいます。

そうなってくると車検も通らなくなってしまいます。

そのような理由もあって前後でプライ数の違う車は、タイヤのローテーションもできません。

 

プライ数の表示がなくても車検が通る場合

 

近年では、ハイエースやキャラバンなどの貨物車でもプライ数のないタイヤを履いている場合も多いです。

ただ、そのような車は普通の乗用車用のタイヤを履いているわけではありません。

プライ数の表示が無い代わりに、ロードインデックスの表示がなされています。

ロードインデックスはプライ数と同じようなもので、タイヤの最大負荷能力を示すものです。

貨物車用のタイヤに限ったことではなく、乗用車のタイヤにも表示されています。

例えば、205/85R16 117/115L

などと記載されたタイヤの場合は

117/115L

の部分がタイヤの負荷能力を表しています。

このようなタイヤの場合はプライ数が表示されていなくても車検は通ります。

 

強度がクリアしていれば乗用車用のタイヤでも車検は通るが

 

貨物車だからといって、なんでかんで貨物車用のタイヤを履いていなければ車検に合格しないわけではありません。

ようは、その車の軸重にあった強度を確保しているタイヤであれば貨物用のタイヤでなくても車検は通る、ということです。

ただし、そのためにはタイヤのロードインデックスを算出するために複雑な計算をしなければなりません。

ですから、車検場の検査官にダメだと言われる可能性もあるし、整備工場などでも自動車検査員にダメと言われることもあるでしょう。

また、実際問題として乗用車用のタイヤで貨物用のタイヤと同等の強度があるタイヤを見つけるのは、タイヤの知識が豊富な人でないと難しいことと思われます。

そのようなことを考慮すると、車検をスムーズに終えるためにも貨物用のタイヤを履いておいたほうが間違いはないと思われます。

 

貨物車の車検はホイールにも注意が必要

 

社外品のアルミホイールを履く場合にはJWLの表記がないと車検は通りません。

JWLとは、「japan Light Alloy Wheel 」の略で保安基準に適合していることを証明するものです。

まず、日本のカー用品店で普通に売られている物についてはJWLのマークは入っていますが、輸入品やオークションなどで購入したものについては、このJWLマークが入っていないものもあるので注意が必要です。

ただ、貨物車の場合にはJWL-Tのマークが入っていないと車検は通りません。

貨物車の場合には多くの荷物を積むぶん重量が重くなるので、それに耐えられる構造でなければなりません。

JWL-TはJWLより厳しい基準をクリアした証明であり、貨物車の場合には基本的にJWL-Tのマークがないと車検は受からないと考えておけば間違いないでしょう。

 

軽貨物はJWLでも車検が通る

 

軽トラック

 

軽トラや軽バンなどの軽貨物はJWLマークでも車検が通ります。

2014年の法改正によって、「最大積載量500kg以下、かつ車両総重量3.5トン以下」の貨物自動車(及びすべての軽貨物自動車)は、乗用車用のJWLマークでも車検が通るようになりました。

それまでは、なんでかんでJWL-Tのマークが入っていないとダメだったのですが、JWLのマークでも大丈夫ということになったので、ユーザーとしてはホイールの選択肢が広がり喜ばしい限りです。

また、軽貨物以外の車でもこの基準に合致していれば車検が通るということなので、カローラバンなどはもちろんのこと、1ナンバーのランクルでもJWLで車検が通ります。

ただし、ハイエースバンなどの最大積載量が500kgを超えるものについては今までどおりにJWL-Tのマークが必要となるので注意しましょう。

 

まとめ


 

貨物車には乗用車とは違ったタイヤやホイールのチョイスの仕方があります。

車検時にはタイヤやホイールの耐荷重性能がクリアしていないと不合格となってしまいます。

タイヤやホイール選びを間違って購入してしまうと、車検が通らなくて困ってしまうので、タイヤ、ホイール選びは車検に合格する条件をよく理解したうえで購入するようにしましょう。

 

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