ディーラーと民間の整備工場の整備士に技術差はあるのか

車の車検やその他の整備を受けるうえで、多くのかたが気になっていることがあります。

それは、ディーラーと民間の自動車整備工場の整備士に技術的な差はあるのか、ということです。

車のユーザーにしてみれば、自分の大切な車の整備は、より腕のいい、安心なところに依頼したいものです。

一般的な意見としては、ディーラーのほうが自動車整備士の技術は民間の整備士より上だと思っている人が多いです。

それは、正解とも言えるし間違いとも言えます。

それではいったいどっちなの?

ということになりますが、その訳をこれから説明していきます。

 

筆者は、ディーラーで19年間整備の仕事を行なってきて、退職してから民間の自動車整備工場で働きました。

それで感じたことは、ディーラーと民間工場の整備士の技術の差は、その人による。

ということです。

 

ディーラーと認証工場の違い

 

メリット

 

ディーラーとは、メーカーと特約店販売の契約を結んだ正規販売店のことで、新車や中古車の販売、車検、定期点検、新車無料点検、鈑金、オプション品の装着などを行なっています。

また、クレームやリコールなどはディーラーでないとできないので、民間の整備工場でクレームやリコールがあった場合には、ディーラーに持ち込んで修理してもらうことになります。

トヨタで言えば、ネッツ・カローラ・トヨタ・トヨペットなどがあり、日産で言えば、日産プリンス・日産自動車などがあります。

民間整備工場とは、ディーラー以外の整備工場で主に個人で経営しているところが多いです。

仕事内容もディーラーと変わらずに車検・定期点検・鈑金などを行なっていて、自動車の販売を行なっているところも多いです。

指定整備工場と認証工場があり、指定整備工場は車検の検査ラインを自社に備えており、車を陸運支局に持ち込んで検査する必要はありません。(ディーラーはほとんどが指定工場です)

認証工場は、自社に検査ラインを持たないので、車検の場合には陸運支局に車を持ち込んで検査しなければなりません。(地方に検査場がある場合には、そこで行なってもOK)

その為に、車検整備を認証工場で行なうと持ち込む為の時間(日数)が余分にかかります。

それと、自動車の分解整備を行なうには認証か指定のどちらかが必要になるので、ガソリンスタンドやカー用品店などでは資格が無いところが多く、車検などは外注に回すところが多いです。

 

ディーラーの整備士の有利な点

 

メリット

 

ディーラーでは自社で扱っている車種の整備がほとんどなので、自社の車に関する知識は豊富です。

車の種類が一緒なら、車の部品はみな同じ部品を使っているので、どこが壊れやすいかなどの情報をディーラーでは持っています。

ですから、何か車にトラブルがあった時には、ディーラーのほうが民間の整備工場よりも早く故障箇所を発見できます。

このことは、ディーラーと民間工場の整備士の技術の差というよりは、情報量の差と言えます。

また、ディーラーではメーカー独自の教育を行なっています。

それは、国家試験とはまた違う内容なので、メーカーの車に特化した内容と言っていいでしょう。

それゆえに、自社の車に関しては奥深い整備ができます。

さらに、その教育も仕事の時間に行なっているので、仕事のうちのひとつということで、国家試験のように自分で進んで勉強するというよりも、会社側に勉強させられている、という印象が強いです。

 

自動車整備の勉強

 

メーカーには、独自の検定試験があります。

例えば、T社の場合には下は4級から始まり上は1級まであります。

毎年試験が行なわれて、各ディーラーでは2級までの試験を行なっていて、1級になると東京で試験が行なわれます。

1級になると、資格手当が出るのでみな1級をとることを目標にしています。(注、私が以前働いていたディーラーではです。他のディーラーや現在はわかりません)

それに比べると、民間の整備工場では国家試験しかないので、仕事中には勉強は無理で自分の時間を削って勉強するしかありません。

おのずと、勉強する時間にもかなりの差が出てくるので、その点ではディーラーの整備士のほうが有利と言えるでしょう。

 

民間の自動車整備工場の整備士の有利な点

 

車をリフトアップ

 

民間の自動車整備工場では、どこのメーカーの車も扱っているところがほとんどです。

ですから、いろいろなメーカーの車の整備をするので、幅広い車の知識が得られます。

但し、ディーラーのように奥深く突っ込んだ知識という点では不利になります。

しかし、民間の整備工場については、ディーラーを辞めて移る人も多くいるので、そのような場合にはディーラーの知識と、民間の知識の両方を備えることができるので、ある意味ディーラーより知識が豊富だと言えるでしょう。

また、ディーラーの整備士はある程度歳をとってくると、フロントや営業に回されることが多く、経験豊かな人材は現場から離れていってしまいます。

その為に、現場には若い人が多く、経験が少ない人が多くなってしまいます。

民間の整備工場ではそのようなことが無いので、年齢の高い人が多く経験豊かな人が現場で働いています。

 

ディーラーと民間の整備工場の設備・機器の違い

 

車のコンピューター診断

 

ディーラーと民間の整備工場では、設備・機器の違いも大きいです。

ディーラーでは、扱っている車種が限られている為に、その車を整備するのに必要な特殊工具(SST)を揃えています。

例えば、エンジンやミッション・デフなどを分解組み立てをするのに特殊工具を必要とする時があります。

それが無いとできない修理もあるので、その場合にはその特殊工具を買うか、ディーラーから借りなければなりません。

普段仲良くしているディーラーならその特殊工具を貸してくれる場合もありますが、そうでない場合には厳しいです。

また、コンピューターを診断するのにも専用の機器を必要とします。

コンピューター診断なども、専用の機器が無いとできないこともあるので、ディーラーならではのメリットと言えるでしょう。

ですから、民間の整備工場ではそのような時には、ディーラーに依頼して診断してもらう、というやりかたで行なっています。

これもまた、整備士の腕の差ではなく、設備の差ということになります。

 

ディーラーと民間整備工場の整備士の腕の差は

 

車検整備をする人

 

・ディーラーの整備士

自社の取り扱い車種についての知識は奥深く、トラブルがあってもすぐ対処できる。

他社の車に関してはあまりよくしらないことが多く、車の知識に関しては幅狭く奥が深いということが言える。

 

・民間の整備工場の整備士

幅広い車種を扱っているので、整備の知識も幅広く浅い。

特別なトラブルの場合には、対処ができない場合もある。

 

まとめると、以上のような結論になりますが、ディーラーでも民間でも用は整備士の頑張り次第だと思われます。

ディーラーだからといって、すべての整備士が優秀なわけではありませんし、民間だからといって整備士の腕が劣るわけでもありません。

事実、私が働いていた民間の自動車整備工場でも、ディーラーの整備士より優秀な人はたくさんいましたので、優劣をつけることはできないです。

 

車検整備を出すとしたらどちらにするか

 

では、実際に車検整備を出すとしたら、ディーラーか民間の整備工場のどちらがいいか。

その場合の選び方ですが、ここで大事なのはお金の問題です。

ディーラーと民間の整備工場では、車検にかかる金額で大きな差がでてきます。

参照→車検をディーラー以外で受けるのは気まずいと思っている方へ

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