エンジンオイル交換を自分でする時のやり方と必要な道具 失敗例

この記事では車のエンジンオイル交換を自分でする時のやり方と注意点、必要な道具、自分でやるメリット・デメリットなどを自動車整備歴30年以上の筆者が解説していきます。

また、参考事例として失敗例なども記載しています。

 

車やバイクのエンジンオイル交換を自分でやるメリット

 

オイル交換代を安くできる。

 

まず、オイル代ですが、お店で使っているオイルよりは自分でカー用品店やネットなどで購入したほうが金額は安くできます。

安くできる順番でいうと、ネット通販で購入する→カー用品店で購入する→お店でしてもらう。

という順番になります。

通販で購入したのでは送料がかかってしまうのではないか?と、思う方もいるでしょうが、Amazonなどでは注文金額が2,000円以上になると送料が無料になるし、Amazon プライムに入会すれば注文金額にかかわらず送料が無料になります。

 

好きなオイルを選択できる。

 

お店で交換すると、オイルの種類が限られてしまいます。何種類かは準備していますがせいぜい3種類か4種類くらいです。

必然的にその中から選ばなければならないので、自分の好きなオイルという訳にはいかないです。

 

車の状態を知ることができる。

 

自分で交換するので、オイルがどのくらい汚れているかとか、オイルがどのくらい入っていたのかを知ることができて、今現在のエンジンの状態を把握できます。

 

車の知識が増える。

 

車の知識

 

自分でオイル交換をするということは、まったく何も知識がなければできません。

最低限、エンジンオイルを抜いたり入れたりという作業は勉強しなければならないので、自然と車の知識も身につきます。

 

車に愛着が湧く。

 

自分でやることによって、少なくとも他人に任せっきりよりは車に愛着が湧きます。

 

車やバイクのオイル交換を自分でするデメリット

 

道具(工具)を揃えなければならない。(下抜きの場合)

 

オイル交換を自分でするには、まずは道具(工具)を揃えなければならないです。

初期費用として、そのぶんのコストがかかるのを覚悟しなければなりません。

オイル交換をする場合の道具(工具)は以下の物が必要になります。

 

オイル受け皿(廃油受け)

オイル受け(廃油受け)には大きさがあるので購入する時には、オイル交換をする車のエンジンオイルがどのくらい入るのかを事前に調べておくことが大事です。

車のオイル量よりも少し大きめの受け皿を用意しましょう。


 

オイルジョッキ

オイルジョッキは購入したオイルをエンジンに注入する時に使います。

オイルを入れる箇所(フィラーキャップがある場所)は車によって違います。

オイルを入れる穴が手前にある時は先の短い物でも大丈夫ですが、エンジンの奥のほうにある場合には先の長い物でないと届かない時があります。

自分の車のエンジンオイルを入れる穴がどこにあるかを確認してから購入しましょう。


 

メガネレンチ

メガネレンチはエンジンのドレンコックを緩める時に使います。

ドレンコックの径は、国産の乗用車の場合には、19mm、17mm、14mmが多く使われています。

メガネレンチを単体で購入するのもいいですが、後々車を買い替えた時の事を考えるとセットで揃えておいたほうがいいです。

ドレンコックを緩めたり締めたりする時には必ずメガネレンチかソケットレンチを使うようにして、間違ってもスパナレンチは使わないようにしましょう。

スパナレンチだと舐めてしまいます。

 

 

ジャッキ・ウマ(ジャッキスタンド)

車のエンジンオイルを抜く時には、下から抜く方法と機械を使用して上から抜く方法があります。

下から抜く場合には、車をジャッキアップしなければなりません。

それと、車を支えるウマ(ジャッキスタンド)も必要になります。

ジャッキはできるだけ高く上がったほうが作業がやりやすいので、ジャッキを選ぶ時には最高位を気にする必要があります。

また、車高の低い車の場合には、普通のジャッキでは入らないこともあるので、ローダウンジャッキが必要になります。



 

ドレンコックパッキン

ドレンコックのパッキンは必ず新品を使いましょう。

古いパッキンを再使用すると、オイル漏れの原因となります。

ドレンコックのパッキンはネジ部の径に合った大きさの物を選ばなければなりません。


 

廃油処理箱

自分でエンジンオイル交換をした時に一番悩むのが、抜いたオイルの処分の仕方です。

知り合いの業者などがあれば、そこで引き取ってもらうこともできますが、そうでない方は、廃油処理用の吸着パックなどに染みこませゴミとして処分するのが一般的です。

燃えるゴミとして出すのかどうかは、お住まいの自治体によって対応が違うので自治体に問い合わせて聞きましょう。


 

道具(工具)を揃えなければならない。(上抜きの場合)

 

エンジンオイルを上から抜く場合には、上抜き用の機械があればジャッキアップをする必要も無いので、ジャッキやウマ(ジャッキスタンド)、メガネレンチ、オイル受け皿などを用意する必要がありませんが、そのぶん機械を購入する必要があるので、道具(工具)にかかるコストは同じようなものです。

ただ、作業は圧倒的に楽になります。


 

 

オイル交換の知識がなければできない。

 

知識

 

あたりまえのことですが、何も知識がなくては自分でやることは無謀です。

間違ったやり方でしてしまうと、エンジンを壊してしまうこともあります。

その為にもある程度の知識は必要となるので、車の整備に詳しい人にやり方を聞いたり、ネットで調べたり、整備の本などを読んで勉強することも必要です。

自動車整備の本などはたくさんの種類が出ているので、どれを選んだらいいのか迷ってしまいますが、ちなみに、Amazon Kindle Unlimited 会員になると、自動車整備の本はもとより、その他さまざまな本が無料で読むことができます。

 

時間と労力を必要とする

 

自分でオイル交換を行なうとなると、車をジャッキアップする→ウマをかける→オイルを抜く→オイルを入れる→廃油を処分する。

という工程が必要で、そのぶんの時間と労力を必要とします。

しかし、お店でオイル交換をしてもらえば、待っている間に終わってしまいます。

必要なのは、お金と待っている時間だけです。

どちらがいいかは人それぞれなので、好きなほうを選べばいいでしょう。

 

すべて自己責任になる。

 

エンジンオイル漏れ

 

ここが一番大事なところなのですが、自分でオイル交換をやるということは、あとで何か不具合があってもすべて自己責任になります。

例えば、お店でオイル交換をすれば、あとでドレンコックなどからオイル漏れなどがした場合には、お店にクレームをつけることができます。

しかし、自分でおこなってオィル漏れがしてしまった場合には、エンジンがそのせいで壊れてしまっても自分の責任です。

そこのところを充分に理解したうえで行なうことが必要です。

 

オイル交換の失敗例

 

ここからは、車のユーザーが自分でオイル交換をして失敗してしまった例を上げていきます。

失敗

エンジンオイルを入れ過ぎてエンジンがかからなくなってしまった。

 

エンジンオイルを入れる

 

 

車のエンジンオイルを交換したら、エンジンがかからなくなってしまった、という電話を受け、行ってみました。

エンジンオイルを交換したということで真っ先にピンときたのが、もしかしたらエンジンオイルを入れ過ぎてしまったのではないか?

ということでした。

オイルレベルゲージを点検したところ、オイルの量がゲージの差し込みあたりまで上のほうでした。

オイルを入れ過ぎてしまったことで、エンジンがかからなくなってしまったようです。

ユーザーはフィラーキャップから覗いてみて、満タンになるまで入れたそうです。

整備工場に運んで、エンジンオイルを抜いて規定量にして、スパークプラグを掃除してかかるようにしましたが、しばらくの間はマフラーから大量の白煙が出続けていました。

 

エンジンオイルドレンコックのネジ山を舐めてしまった。

 

ユーザーがオイルが漏れているので見て欲しい、と来店したので見てみると、ドレンコックからオイルが漏れていた。

どこでオイル交換をしたのか聞いてみると、自分でやったとのこと。

ドレンコックを締めてみたが、いくら締めても締まらない。

ドレンコックがただぐるぐると回るだけで、完全にネジ山が舐めてしまっていた。

オイルパンのネジ山のほうが舐めてしまっていたので、オイルパン交換となりました。

ドレンコックを締める時には注意が必要で、締め過ぎてしまうとネジ山を舐めてしまいます。

特に、アルミ製のオイルパンは鉄より柔らかいので締め過ぎは厳禁です。(ダイハツの軽は特に注意)

締め過ぎによるトラブルを防ぐ為にもトルクレンチは必要です。

トルクレンチを選ぶ時には、オイルパンのドレンコックを締めるには小型の物のほうが扱いやすいです。(全長が長い物は、下に潜って作業する時に使いずらいです)

私のおすすめは小型で差し込み角が9.5mm(3/8”)のトルクレンチです。


 

エンジンオイルとオートマのオイルを間違えて抜いてしまった。

 

ドレンコックを外す

 

ユーザーが自分でエンジンオイルを交換してエンジンをかけたら、白い煙がたくさん出てきたとの連絡を受けました。

電話を受けた時点で、エンジンオイルを入れ過ぎたな、と思って車を引き取りにいきました。

そしたら、問題はエンジンオイルを入れ過ぎただけではありませんでした。

なんと、エンジンオイルだと思って抜いてしまったのはオートマチックのオイルでした。

FR車(前輪駆動)の場合にはエンジンのオイルパンとオートマチックのオイルパンは離れているので、まず間違えることはないのですが、FF車(前輪駆動)の場合にはそれほど離れていないので、間違えて抜いてしまうこともあります。

抜いてしまった時点で気がつけばいいのですが、間違ったことに気づかずにオイルをフィラーキャップから入れてしまうと、エンジンのオイルは抜かないでそのまま足してしまうことになり、大変なことになってしまいます。

これは、プロの整備士でも初心者のうちにはたまにあることなので、素人の方では余計です。

自分でエンジンオイル交換をする時には間違えないようによく確認しましょう。

 

オイルエレメント(オイルフィルター)の締め過ぎて緩まなくなった

 

オイルエレメト交換

 

エンジンオイルだけでなく、オイルエレメント(オイルフィルター)を自分で交換する人もいますが、そこで注意が必要なのはドレンコックと同じく締め過すぎても緩くてもダメです。

オイルエレメントの締め付けは、手で軽く締めたあとに3/4回転ほど回して締めるのが一般的な方法です。

本当はトルクレンチを使用して締め付ければ間違いないのですが、車によっては手を差し込むだけで精一杯でトルクレンチなんて入らない、というのも多いです。

オイルエレメントを締め過ぎてしまうと、次回に交換する時に緩まなくなってしまうので大変です。

オイルエレメントが緩まない時にはこちらの記事を参考にするといいでしょう。

 

まとめ

エンジンオイルを自分で交換することの最大のメリットは、オイル交換にかかる費用を少なくできることです。

また、自分でおこなうことで車の構造や整備の知識も増えます。

車の整備は奥が深いので、素人の方でも少しずつ憶えていけば楽しいものです。

自分の車を自分で整備することで、車に対する愛着も変わってきます。

まずは、自分でできる範囲でトライしてみましょう。

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