ハンドル切るとウイーンと異音がする原因と修理方法 車検は通るか

パワーステアリングポンプ

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ハンドル切るとウイーンとかガーガーとか異音がするときはパワーステアリングの異常かもしれません。

ここでは、ハンドルを切るとウイーンとかガーガーとかの異音がするときの考えられる原因と、修理方法、異音がしていた場合に車検は通るのか?

などといった疑問に元ディーラー整備士が解説していきます。

先に結論ですが、異音がしていた場合に車検が通るか通らないかは自動車検査員の判断しだいとなります。

異音がしているだけでパワーステアリング系統にオイル漏れやガタなどがなく、パワーステアリングが正常に作動していれば車検は通ります。

ただし、音の大きさが大きくて、パワーステアリングが正常に作動しなくなってしまう恐れがあると自動車検査員が判断した場合には車検は通りません。

ハンドル切るとウイーンと音がする原因はパワーステアリングのポンプ

 

車のエンジンをかけてハンドルを切った時に、ウイーンとかガーガーとか音がする時の原因はパワーステアリングポンプにあります。

油圧式のパワーステアリングは、オイルの油圧によってパワーステアリングを作動しています。

ですから、油圧式ではなく電気モーター式のパワーステアリングではこのような異音は発生しません。

パワーステアリングポンプはベルト又はギヤなどでエンジンと繋がっていて、エンジンが回転するとポンプも回転して油圧が発生します。

(乗用車の場合には、一般的にベルトでポンプを駆動するタイプが多いですが、大型トラックなどではギヤを使って直接ポンプを駆動するタイプもあります)

ですから、エンジンがかかっていないときにはパワーステアリングは効きません。

パワーステアリングポンプが壊れてしまうと、エンジンがかかっていない時と同じ状態になってしまうのでステアリングは重くなってしまい、操作することでさえ困難になってしまうので大変危険です。

 

パワーステアリングポンプから異音がする原因はオイル漏れ

 

パワーステアリングポンプから異音がする原因は主にリザーバタンクのオイル不足によって、エアがポンプ内に侵入してしまうことによります。

オイルが不足してしまうということは、オイルがどこかで漏れているということなので、まずはオイルが漏れている箇所を発見しなければなりません。

パワーステアリングのオイルが漏れる推定箇所は

・パワーステアリングポンプ本体

・ホースやホースの繋ぎ目

・パワーステアリングギヤボックス

などが考えらえます。

パワーステアリングポンプ本体からのオイル漏れの場合は、シャフト部のオイルシールからのオイル漏れが多いです。

ホースはゴムのホースなので経年劣化で傷んでくると亀裂などからオイルが漏れてしまいます。

パワーステアリングギヤボックスからのオイル漏れの場合は、左右のオイルシールからの漏れが多いです。

パワーステアリングギヤボックスは、タイロッドに繋がるジョイント部分がブーツで覆われているのでオイル漏れに気づかないこともありますが、ブーツの部分にオイルによるシミができるので、ブーツをめくってみるとブーツの中にオイルが溜まっていることがあります。

 

パワーステアリングギヤボックスオイル漏れ

 

パワーステアリングのオイル漏れはそのまま放っておくと大変危険です。

ポンプの油圧が発生しなくなってしまい、ハンドル操作が重くなってしまい最悪の場合にはハンドル操作ができなくなってしまいます。

ポンプから異音を感じたら早急に修理をすることが大切です。




パワーステアリングポンプ交換の修理費用は

 

ハンドルを切った時にウイーンとかガーガーとか異音がする場合には、まずはパワーステアリングのオイルの量を点検します。

パワーステアリングのオイルの量は、リザーバタンクですぐ確認できます。

パワーステアリングリザーバタンク

パワーステアリングリザーバタンクのオイル量は、目視又はゲージで確認できるようになっています。

パワーステアリングポンプから異音が出ている状態では、リザーバタンクのオイル量はほとんど空に近い状態です。

オイルがほとんど残っていない状態でそのまま走行してしまうと、パワーステアリングポンプが焼き付いてしまう可能性があります。

音が小さいときにはオイルを補充すれば異音が消える可能性もありますが、ひどくなってしまうとパワーステアリングポンプを交換しなければならなくなってしまいます。

パワーステアリングポンプを交換した場合の修理費用は、車種によって金額が変わりますが、おおむねポンプ代が新品で7~8万円ほどで、工賃が1万5千円から2万円ほどです。

そこにオイル代などを合わせると全部で9万円~10万円くらいの出費になります。

ただし、ほとんどの場合には新品は使わないでリビルト品の対応になります。

(注)リビルト品はボディなどの外側の部品は再使用して、内部の損傷した部品だけを新品に交換したもので、機能的には新品とほとんど変わらないもので、部品代もかなり安くなります。

パワーステアリングポンプをリビルト品にした場合には、部品代が2万円~3万円ほどなので修理代は全部で4万円~5万円ほどになります。(部品代や工賃は車種により異なるので詳しい金額は自動車整備工場で確認してください)

パワーステアリングギヤボックスからオイルが漏れていた場合には、パワーステアリングギヤボックスの交換が必要になります。

パワーステアリングギヤボックスは新品だと15万円~20万円ほどしてしまうので、まず新品を使うことはなくてリビルト品の交換になるでしょう。

リビルト品だと価格は3万~5万円ほどです。

パワーステアリングギヤボックスの交換工賃は、1万円~2万円くらいです。

部品代+工賃+オイル代で合計で4万円~7万円くらいになります。

 

ホースからのオイル漏れの修理費用は

 

ホースからのオイル漏れの場合には、ホースを交換すればいいので部品代はさほどかからなくて、3千円~5千円くらいです。

そこに工賃やオイル代をプラスしても、合計で1万円~2万円くらいでできるのですが、ものによってはホースが単体で出なくて、パイプとセットになってしまうものもあります。

その場合には部品代が高くなってしまいます。

 

まとめ


 

ハンドルを切った時にウイーンとかガーガーなどといった異音がするときには、パワーステアリングの異常が考えらえます。

まずは、エンジンルームを覗いてパワーステアリングのリザーバタンクにオイルが規定量入っているかを確認しましょう。

オイルが減っていたらオイル漏れが考えられるので、オイル漏れを修理することが先決です。

オイル漏れを修理して、オイルを補充すれば異音が止まる場合もあります。

異音が止まらなかった場合にはポンプの交換が必要になります。

パワーステアリングのギヤボックスからのオイル漏れの場合には、ギヤボックスの交換が必要になりますが、オイル漏れをなおしても異音が止まらなかった場合にはパワーステアリングポンプの交換まで必要になってしまいます。

そうなると、リビルト品を使用してもギヤボックスとポンプの両方の修理費用がかかるので、かなり高額な修理代がかかってしまいます。

車種によっては数十万円の費用がかかってしまう場合もあります。

もし、車検の時期が近かったらパワーステアリングの異音と一緒に車検の見積もりも一緒にしてもらいましょう。

 

車検見積もり金額が高額の場合には

 

車検見積もり金額が高額になってしまった場合には、車を買い替えることも選択肢のひとつです。

特に、パワーステアリングから異音がしていた場合には修理をするのに15万円から20万円くらいかかってしまうこともあるので、それに加えて車検費用が別にかかってしまいます。

もちろん車によってその金額は千差万別ですが、かなりの出費となることは用意に想像できます。

そのようなことを考慮すると車検を受けないで車を買い替えたほうが得策でしょう。

それで、車を買い替える時の車の処分方法ですが、車検も残り少なくてパワーステアリングから異音もしているとなると、下取り価格はほとんどないでしょう。

場合によっては車の処分費用を請求される場合もあります。

それだったら少しでも車を高く買ってもらえる業者に出したほうが断然お得です。

そこでおすすめなのが、カーネクストです。

事故車や故障車などの動かない車でも高く買い取ってくれるので断然お得です。



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