自動車整備士の一日の仕事内容 経験談

筆者はこれまでに自動車ディーラーで19年間、その他民間の自動車整備工場で何件か移ってきましたが、自動車整備の仕事内容はどこもだいたい同じようなものです。

なので、もしもこれから自動車整備士を目指すかたがいましたら、参考になればと思い自動車整備士の一日の仕事内容をお話していきます。

 

自動車整備をする人

 

朝出勤してからまず始めるのは、工場の中の車検や修理でお預かりしているお客様の車を出すことです。

(前日の仕事終わりに、お客様の大切な車を風雨にさらさない為に可能な限り車を屋根のある工場内に入れます。)

そして、工場内や回りの掃除をします。

それが終わったら朝のミーティングを始めます。

ミーティングでは、その日に入庫する車の台数や整備内容、引き取り場所、納車予定の車などを話します。

そして、車を引き取りにいく人は何人かで車に乗って引き取りに行き、残っている人はそれぞれ自分の手をかけている車の作業をします。

車を引き取りに行く人はフロントの人が行く時もあるし、整備士が行く時もあるのでその時に応じて違います。

車が入庫したら、車検整備の場合はまず車の下回りやエンジンルームのスチーム洗浄をします。

そして、車をリフトアップしてタイヤを外してブレーキパットやブレーキドラム、スパークプラグ、エアクリーナーなどを外してその部品がまだ使えるかどうかを点検します。

 

車検整備

 

この時に検査主任者(検査主任者は国家資格2級以上の資格が必要になります)が受け入れ検査というものをします。受け入れ検査では記録簿にチェックを入れていき、交換だったらX、清掃だったらCなどというふうに記入していきます。

 

指定整備記録簿

 

受け入れ検査が終了したらその記録簿に従って作業を始めていきます。

車検整備が終了したら、車を試運転してみて各部に異常がないかどうかを見ます。

で、試運転してみて何事もなければいよいよ完成検査(指定整備工場の場合)に入ります。

完成検査とはテスターを使用してブレーキの制動力、スピードメーターの誤差、排気ガスの濃度、サイドスリップ、ヘッドライトの明るさや角度、クラクションの音量、マフラーからの音量、ライト廻りの点検などを行なって、基準時に合っているかをみることで、自動車検査員の資格がないとできません。(完成検査はその車を整備した人はできないので他の人がおこないます)

完成検査が終わったら、車を納車する為の準備をします。

自動車検査員は、計測したデータをもとにその車が基準に合格しているかどうかを判断して、合格だったら保安基準適合証(適合標章)を発行します。

ここまでは、指定自動車整備工場の場合です。

(認証工場の場合には自社で完成検査ができないので、陸運支局に車を持ち込んでそちらで検査をしてもらう必要があります。)

車の納車はその車を整備した人が行く場合もあるし、別の人が行く場合もあります。

車検整備の場合はだいたいそのような具合です。

それで、1台の整備が終わったら次の仕事へと移ります。

一般整備の場合は、受け入れ検査というものが無いのですが、だいたい同じような流れです。

また、予定になかった車が突然入ってくることもありますが(エンジンオイル交換やタイヤ交換など)その時に応じて手のかかれる者が対応しています。

おおまかに言って以上が自動車整備士の一日の仕事になります。

会社によって仕事の段取りは違ってきます。

車検整備と一般整備(一般整備とは、クラツチのオーバーホール、エンジン不調の修理、ブレーキの修理、オイル漏れなどの修理などさまざまです)が完全に分かれていて、車検整備担当の人は車検整備しかやらなくて、一般整備担当の人は一般整備しかやらない。

また、引き取りや納車も決まった人がおこなう。

洗車などもそれ専門の人が行なう。

というふうに完全分担制のところもあります。

また、近年ではお客様が待っている間に車検を終了してしまうサービスもあります。

また、完全予約制でエンジンオイル交換だけでも予約をしていないとやってもらえないところもあります。

 

会社によってかなりの格差がある労働環境

自動車整備工場の労働環境は会社によってかなりの格差があります。

その代表的な部分が残業時間に対する会社の姿勢です。

自動車整備業はほとんどの会社が労働組合というものがありません。

労働組合がある自動車整備会社はまれではないでしょうか。

そのせいで社員は会社のいいなりにならざずにはいられません。

近年では残業時間に対する考えが昔と違ってかなり厳しくなってきましたので残業時間もかなり少なくなってきました。(それでもまだまだ会社によって違いますが)

残業のしない会社はまったくしないところもありますが、残業の多い会社は夜遅くまでしているところもあります。

そして、給料も労働時間に合った給料がもらえていません。

どうしても自動車整備工場というのは個人経営のところが多いので会社の社長の考えかたしだいで会社が成り立ってしまうところがあります。

これから自動車整備士をめざす人は会社を選ぶときにはそれらのところを良く調べてから入社したほうがいいです。

まわりの評判を聞いたりするのもいいし、求人がちょくちょく入ってくる会社はそれだけ辞めていく人が多いということなので敬遠したほうがいいかもしれません。

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