ショックアブソーバーのオイル漏れは車検に通らないの?修理費用はいくらかかるの?

ショックアブソーバー 

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車検の時にショックアブソーバーからオイル漏れがしていたら車検には通りません。

車検の時に行なわれる24ヶ月点検の足回りの点検項目には、ショックアブソーバーの損傷、オイル漏れ、という項目があります。

ですから、ショックアブソーバーにオイル漏れがあった場合には、そこのチェック欄は修理または交換と記載されなければなりません。

自動車整備工場で車検をした時にショックアブソーバーがオイル漏れをしている状態で車検を通してしまうと、当然、違法車検とみなされてその整備工場は罰則を受けることになってしまいます

では、そのショックアブソーバーとはどのような物なのでしょうか。

この記事では、ショックアブソーバーの役割、交換費用について詳しく解説していきます。

 

ショックアブソーバーの役割

 

車のサスペンション

 

車のサスペンションは、ショックアブソーバーとスプリングによって構成されています。

車は走行中に路面の凹凸や衝撃、車が加速、減速した時の車体の揺れをスプリングによって吸収しています。

スプリングの働きによって車にかかる衝撃は柔らぎますが、スプリングは重い車体を支えているので、その重さの為に伸びたり縮んだりを繰り返します。

そうなってしまうと、なかなか車の揺れは治まりません。

もし、ショックアブソーバーが付いてなかったら、車は常にゆらゆらと揺れていて、真っ直ぐに走ることもできません。

その揺れを治める為に重要な働きをしているのが、ショックアブソーバーです。

ショックアブソーバーは、スプリングが伸びたり縮んだりするのを、できるだけ最小限に抑える働きをして、車の挙動を安定させます

 

ショックアブソーバーにオイル漏れがあると車検に通らない理由

 

前述したように、ショックアブソーバーは車の揺れを抑えて車体を安定させる働きをしています。

オイル漏れがあると、ショックアブソーバーの減衰力が損なわれてしまい、スプリングを抑える力が弱くなってしまいます。

そうなってしまうと、車体の挙動が乱れてしまい、車は安定した走行ができなくなって、とても危険な状態になってしまいます。

このように、ショックアブソーバーは車が安全に走るうえで、非常に重要な役割をしているので、オイル漏れがあると車検に通らない訳です。

ただ、誤解のないように言いますと、オイル漏れがある場合は、ショックアブソーバーに限らずどこの箇所でも車検には合格しません

国の保安基準では、オイル漏れがあればどこの箇所であろうと車検は通らない、という決まりがあるからです。

 

ショックアブソーバーがオイル漏れしていた場合の対処方法

 

ショックアブソーバーがオイル漏れしていた時には、そのオイル漏れを直さなければ車検は通りません。

昔の車は、ショックアブソーバーがオイル漏れをしていた場合は、分解してオイルシールを交換することができましたが、近年の車は非分解式の物がほとんどなので、アッセンブリ交換ということになります

ただし、バイクのショックアブソーバーはまだ分解が可能な物も数多く使われています。




ショックアブソーバーを交換した場合の費用はいくらかかるか

 

ショックアブソーバー フロント側

 

ショックアブソーバーの交換は部品代プラス工賃で、1本あたり15,000円~30,000円ほどになります。

もちろん、車の種類によって部品代や工賃も違ってくるし、整備工場によって工賃も違ってきます。

また、前側と後ろ側でも、ショックアブソーバーの取付け方法の違いで工賃が違ってきます。

ショックアブソーバーは、オイル漏れがしている1本だけ交換しても車検は通りますが、片方だけ新品に交換すると左右のバランスが崩れてしまうので、左右とも交換することをおすすめします。

できれば、4輪全部交換したほうがいいのですが、そうなると費用も高くなってしまうので予算に応じて考えましょう。

そして、車検の時に一緒に交換するか、それ以外の時に交換するかによっても工賃は違ってきます。

車検の時に一緒に交換すれば、多少の値引きをしてくれるかも知れないし、車検以外の時に交換するとタイヤ脱着などの工賃もかかるので、どちらがいいかと言えば、車検の時に一緒に交換したほうが安くなる可能性が高いです。

ただし、車検まではまだまだ期間があるがショックアブソーバーがオイル漏れしている、という場合には、安全性を考えると車検まで待たないで、早めに交換することをおすすめします。

 

ショックアブソーバーはへたっていても車検は通る

 

ショックアブソーバーはへたっていてもオイル漏れがしてなければ車検は通ります

へたるとは、ショックアブソーバーの機能が劣化して乗り心地がふわふわしたりしてしまうことですが、オイル漏れがしていなければ保安基準をクリアしてしまうので、車検は通ります。

ただし、へたっていればオイル漏れをしている時と同様に、操縦安定性に影響を与えてしまうので、危険なことに変わりはありません。

走行していて、最近なにか乗り心地がふわふわするな、などと感じたらショックアブソーバーのへたりを疑ったほうがいいでしょう。

 

まとめ


 

ショックアブソーバーは、オイル漏れをしていると車検には通りません。

しかし、へたっていてもオイル漏れがしていなければ車検は通ります。

その場合、車検には通るが操縦安定性が悪くなるので、安全性を考えると交換をしたほうがいいでしょう。

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