あなたは車検をディーラー以外で受けるのは気まずい、と思っていませんか?
ディーラーで車を購入した場合には、ディーラーで車検を受けるのが当然と思っている人は多いです。
あながち間違いではないですが、正解でもないです。
なぜなら、車検はどこで受けてもユーザーの勝手だし、そのことでディーラーのサービスが悪くなるということもないからです。
この記事では、過去にディーラーで19年間勤めて車検整備をおこなっていた筆者が、ディーラー車検のメリットとデメリットを包み隠さず解説していきます。
ディーラー車検のメリット
1、整備の質が高く安心
2、交換部品は純正品が多い
3、営業マンとの信頼関係がある
4、メーカーの車に詳しい
5、メーカー保証が受けられる
以上のようなことがディーラー車検のメリットといえます。
それでは、ひとつずつ解説していきます。
1、整備の質が高く安心
ディーラーでの車検は自動車整備の教育がなされた整備士がおこなっているので、きちんとした整備をおこないます。
もちろん、他の車検業者でも教育はしていますが、ディーラーでは国家試験の他にメーカー独自の資格もあるので、その為の教育を仕事の時間中に受けられます。
ディーラー以外では、仕事の時間中に勉強ができるということはまず無いので、ディーラーならではのメリットと言えるでしょう。
そして、車検整備に関しても、今現在車検が受かれば良いという考えではなく、次回2年後の車検まで安心して乗れるように整備します。
ですから、この部品はあと2年もたないな、と思う部品は積極的に交換をすすめます。
万が一にも車検後に車のトラブルがあれば、会社全体の信用にも関わるので慎重にならざるを得ません。
例えば、どこかの営業所でなんらかのトラブルがあると、ユーザーはその営業所ではなく本社に直接TELします。
すると、本社の上層部から営業所の所長、又はマネージャーに苦情の連絡があった事が知らされます。
そのような事になると、所長やマネージャーの責任問題となるので、間違ってもミスは許されません。
このような事情から、メカニックも真剣に整備をしているので車検整備に関しても安心、安全といえるでしょう。
2、交換部品は純正品が多い
車検整備の時に交換が必要な部品が出たときに、基本的にディーラーでは交換部品に純正品を使うことが多いです。
社外の部品よりも純正部品は値段が高いですが、その分品質に関しては保証されています。
交換した部品があとで壊れることがあるリスクを考えた場合には、多少高くても純正部品を使用したほうが安心です。
3、営業マンとの信頼関係がある
車を購入したところで車検をするのですから、車検をおこなった後に万が一何かトラブルが起きた時に、営業マンを通して苦情を伝えることができます。
直接整備のほうには電話しづらい、という人も中にはいるのでそのような人は営業マンのほうに連絡をすることが多いです。
また、整備代が有料になる場合には、営業のほうから(大切なお客様なので少し安くならないか)、などと言ってきた場合に、少し値引きする場合があります。(特に所長クラスの場合)
本来、このような差別はあってはならないことですが、このような事が実際にあることもディーラーの悲しい現実です。
4、メーカーの車に詳しい
自動車ディーラーですから、自分の会社で販売している車について詳しいのは当たり前のことです。
私のいたディーラーでは毎月1回トレーナー(営業所の整備を教える立場の人)会議というものを本社で行なっていて、新車種の事前情報や車のトラブル、クレームなどの情報を交換していました。
そのような訳で、車の不具合や整備方法などに関しての情報が豊富で、ディーラーならではのメリットがあります。
車検の時に、エンジンの調子がちょっとおかしい、とかその他いろいろと気になる事があった時には、そのような情報を元に迅速な対応ができます。
ディーラー以外ではそのような情報が入ってこないので、どうしても対応が遅くなってしまいがちです。
5、メーカー保証が受けられる
車検整備の時にどこか不具合があった場合、その箇所が保証期間であれば保証で修理ができます。
ディーラー以外でも、保証期間であればメーカー保証で修理できますが、その場合、ディーラーに車を持ち込んでディーラーで修理してもらうことになるので、そのぶんの時間が多くかかってしまいます。
ディーラーだったら自分のところですぐできるので、無駄な時間がかからないことがメリットです。
ディラー車検のデメリット
ここまで、ディーラー車検のいいところを述べてきましたが、ディーラー車検にもデメリットはあります。
では、ディーラー車検のデメリットとはどういうものでしょうか。
1、車検の基本工賃が高い
2、必要の無い整備まですすめられる
2、日数がかかることが多い
これもまたひとつずつ解説していきます。
1、車検の基本工賃が高い
これはディーラー車検の最大のデメリットと言えるでしょう。
一般に民間の車検業者に比べるとディーラーの基本工賃は高いです。
ちなみに、下の表はトヨタ系ディーラーと楽天car車検を比較したものです。(筆者の住む地域でのことで全国同じではありません)。
楽天car車検の場合には店舗によって価格が違うので、今回は一番安い店舗で比較しました。
基本料金 | 法定費用 | 支払い料金 | |
ディーラー | 36,300円 | 46,010円 | 82,310円 |
楽天car車検 | 7,220円 | 46,810円 | 54,030円 |
*法定費用の差はディーラーは指定整備工場なので印紙代が1,400円なのに対して、楽天car車検の場合は、この店舗の場合には認証工場なので印紙代が2,200円となっているからです。(楽天car車検でも指定整備工場の場合には、印紙代が1,400円となります)
ディーラーの基本料金には、代行手数料9,900円が含まれています。
代行手数料だけでもあると無いとではかなり違いますね。
このようにディーラーと楽天car車検では、車検にかかる費用の差は、28,280円にもなります。(店舗によっていろいろなので参考程度と思ってください)
これは、基本料金だけなので、追加整備などがあった場合にはさらに差が開きます。
さらに楽天car車検の場合には、キャンペーン利用で楽天ポイントで2,500ポイントが付与されます。(キャンペーンの内容は店舗による)
このように比較すると車検にかかる価格差はかなり大きくなります。
2、必要の無い整備まですすめられる
ディーラー車検では、より安全に車を乗る為に車検更新に必要の無い整備まで勧められることがあります。
その為に部品交換なども多くなり、結果的に車検費用が高くなってしまいます。
また、エアコンフィルターの交換やガソリンの水抜き剤など、車検に関係ないところも勧められることもあるので、それが積もり積もって大変高額な金額になってしまうこともあります。
3、日数がかかることが多い
ディーラーでは、毎月車検台数と売り上げのノルマがあります。
これはディーラーに限ったことではありませんが、ディーラーではそのノルマの設定がかなり厳しいです。
その為に車検の電話勧誘なども積極的に行なっているので、車検の入庫台数が一人の整備士が1日にできる台数を大幅にオーバーしています。
その結果、車検を預かってもその日に手を付けるのは難しくなってしまい、預かる期間が長くなってしまいます。
ディーラーでも最短45分でできるスピード車検を行なっているところもありますが、それは車検時に何事もなく点検のみで終わることのできる、距離の走っていない車です。
車検時に消耗品などの関係で、追加で整備があったらとても無理な話です。
また、そちらのほうに人数をかけなければならないので、その他の普通の車検のほうはますます人出が足りなくなってしまい、余計に預かり期間が長くなってしまいます。
車検時にスピード車検を選択するか、普通の車検を選択するかはユーザーが決めることですが、普通の車検を選んだ場合には最低でも2~3日かかるし、場合によってはもっとかかってしまいます。
車検にかかる費用を安くしたいなら楽天車検がオススメ
ディーラー車検は車検費用が高いことが最大のデメリットとなります。
今までずっとディーラーで車検を行なってきた、という人は今さら他に車検を依頼するのは気まずい、と思っている方も多いです。
でも、考えてみてください。
ディーラーでは、販売している車は限られているので、これから先、車を乗り換える時にそのディーラーで扱っている車種以外の車を乗りたいと思ったら、必然的にそのディーラーとは手を切ることになります。
いつかは、そのような時が来るかもしれないので、車検をディーラーに固執する必要はありません。
車検にかかる費用を少しでも安くしたいのだったら、その他の業者で車検をするのが一番です。
でも、だからと言ってディーラー以外だったらどこでも良い、という訳にもいかないので、信用できる車検業者を選ぶことが大切です。
そこで、オススメなのがネットで車検の予約が簡単にできる[楽天car車検]です。
車検にかかる費用もディーラーなどに比べれば安く済むし、サービスも行き届いているので安心です。
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