車の運転を安全かつ快適にするための工夫の一つとして、フロントビューカメラの取り付けが注目を集めています。
この記事では「車のフロントビューカメラをDIYで取り付ける方法と注意点」と題し、コストを抑えて自分の手でフロントビューカメラを設置するプロセスについて詳しく解説します。
フロントビューカメラは視認性を大きく向上させ、駐車時や狭い道路での走行時に頼りになる装置です。
市販されているキットを使用すれば、特別なスキルがなくても取り付けが可能となり、車の改造が初めての方にも取り組みやすいでしょう。
導入部分でご紹介する取り付け方法や電源の確保、映像の入力方法についての基本的なポイントを押さえながら、実際に車に装備してからの使用感やデメリット、取り付け時の注意点までを網羅します。
また、DIYでの取り付けが難しい場合に備え、プロのショップでの取り付けに関する工賃情報も提供。
これからフロントビューカメラの取り付けを考えている方はぜひ、この記事を参考にして安全運転に向けた一歩を踏み出してください。
フロントビューカメラ取り付け方法
フロントビューカメラの取り付け方法を詳細に解説します。
各手順を理解することで、DIYでの設置が容易になります。
フロントビューカメラを車に取り付ける際は、まず設置する場所を決めることが重要です。
一般的にはフロントバンパーの上、もしくはナンバープレートの上部に取り付けられることが多いです。
今回は具体的な方法として、まずカメラユニットに付属の配線を確認し、本体をしっかりと取り付けた後、配線を引き回します。
配線は車の元々の配線に干渉しないように気を付けつつ、しっかりと固定することが求められます。
その際、カメラの向きが適切かを確認し、取り付け角度を調整しましょう。
次に、カメラが正しく前方を映すように調整します。
細かい調整が必要な場合もあるので、実際に車を前進させて映像を確認することがポイントです。
このようにしてフロントカメラをしっかりと取り付けることができれば、下準備は完了です。
また、この取り付け方法に関しては、各車種によって異なる部分もありますので、事前にマニュアルを確認することもお勧めします。
フロントビューカメラの電源の取り方
フロントビューカメラの電源の取り方を解説します。
適切な電源の供給が必要です。
フロントビューカメラに電源を供給する方法は、車両の電源システムに接続することが必須です。
一般的には、車のアクセサリー電源を使用しますが、配線を引き回す途中でショートさせないために保護ヒューズを挿入することが推奨されます。
電源を取り出す位置は、運転席下の配線部分や、オーディオユニットの裏など、比較的アクセスが容易な場所が好まれます。
この際、電源を引き込む配線は、長さをしっかりと確保し、必要に応じて追加の延長ケーブルを使用することも考えられます。
フロントビューカメラの映像を入力する
フロントビューカメラの映像をモニターに入力する方法を説明します。
接続手順が重要です。
フロントビューカメラを取り付けた後、次に求められるのはその映像を車載モニターに入力する作業です。
この作業は、主に映像信号をカーナビやオーディオシステムに接続する形で行います。
まずは、使用しているカメラがどのような映像出力形式に対応しているかを確認することが重要です。
多くの車載モニターはRCA端子を使用しているため、カメラの出力と接続できる形のケーブルを用意します。
映像の入力ケーブルの取り回しも重要で、傷が付かないように適切なルートを選ぶ必要があります。
接続後、モニター側でフロントカメラの映像を映し出す設定を行うことになります。
この際、カメラの映像がきちんとモニターに映し出されているか、また画面の切替などが正しく機能しているかを確認することがポイントです。
実際にテスト走行を行い、映像がしっかりと表示されるかの確認が不可欠です。
この手順をきちんと行うことで、車のフロントビューカメラの映像が正しく表示され、安心して運転を楽しむことができます。
私の目的としては主に車を車庫から出す時に道路の右方向から走行してくる車が、自分の車の鼻先をかなり前に飛び出さないと確認できないので、車庫から出る時に大変危険でした。
その問題を解決する為に車にフロントビューカメラをDIYで後付けすることにしました。
今回フロントビューカメラの取り付けをおこなったのはホンダのステップワゴンRG1です。
古い車種ですが、基本的にフロントビューカメラの取り付け方法はどの車もだいたい同じようなものだと思っていいでしょう。
今回取り付けたフロントビューカメラはURVOLAX のカメラでフロントビューカメラとしてもバックビューカメラとしても使えるものです。
実際にフロントビューカメラ取り付けをやってみた
まずはカメラ本体を車のグリルに取り付けます。
両面テープが付属されているので両面テープで貼り付けても良かったのですが、私の場合には万が一に剥がれてしまうことも考えてビス止めしました。
このような感じです。
次に、カメラの配線を接続していきます。
フロントビューカメラから映像出力のコードと電源用の配線が出ています。
映像出力のコードを繋いでいきます。
上の画像のコードにこのように繋ぎます。
RCA出力のピンコードの延長コードも付属されているので、それに接続して室内にもっていきます。
ここで一番悩んだのがコードをどのようにして室内にもっていくかでした。
なにぶんエンジンルームには機器がびっしりで手を入れるスペースが限られてしまいます。
始めはヒーターホースが出ている箇所のゴムのカバーを通して助手席の足下あたりに通せればと思ったのですが、エンジンルームの奥のほうに位置している為に簡単には手が入りません。
それに、仮にコードが通せたとしても室内にはエアコンの機器が鎮座しているので配線をひっぱるのは不可能でした。
そこで運転席足下ならスペースがあるので、運転席足下からエンジンルームに出ているワーヤーハーネスの穴を利用してコードを室内に引き込むことにしました。
下の画像の部分です。
本当はグロメットの部分に穴を開けてそこからコードを通したかったのですが、なにぶんにも手が届かずグロメットの外側からコードを通しました。
ただし、このままではコードがボディと接触して切れてしまう恐れがあるために、コードをビニールテープでぐるぐる巻きにして切れないようにしました。
そして、水などが室内に侵入しないようにブチルテープでグロメットの回りを埋めました。
上の画像の黄色いケーブルはコードを通す時に役立つ工具です。
コードは柔らかいので、室内に通す時に何かで引っ張ってやらなければ通すことは難しいです。
そのような時に役立つのがこのケーブルです。
コードをケーブルの先に通して固定すれば、ケーブルを引っ張ることで楽々とコードが通せます。
その他の方法として、フェンダーの裏側から運転席ドアヒンジ近くのメクラカバーを外してコードをひっぱってヒューズボックスの裏側から出す方法もあります。
上の画像の黒くて丸いグロメットです。
このゴムのグロメットに穴を開けてコードを室内に通す方法です。
どちらの方法が正解とは言えないですが、もし、同じステップワゴンに乗っているかたで試してみたいと思っている方がいたら、自分のやりやすい方法でいいと思います。
実際にフロントビューカメラの電源をとってみた
フロントビューカメラの電源はヒューズボックスから取る方法と、カーオディオやカーナビの電源を利用したり、アクセサリーソケットの電源を利用したりといろいろな方法がありますが、私の場合はカーナビの電源を利用しました。
私のステップワゴンにはメーカー純正のハードディスクナビがグローブボックスの中に付いています。
ですから、カーナビから電源を取る為にはまずはグローブボックスを外します。
グローブボックスはネジ4本でとまっているだけなので簡単に外れます。
ハードディスクナビの裏側の配線から電源を取り出します。
AC電源はサーキットテスターなどで、イグニッションスイッチをアクセサリーにした時に12V電圧がかかっている配線をテスターの先をコネクターに刺しこんで捜せば簡単に見つかります。
電圧を調べる為にはサーキツトテスター又は検電テスターなどが必要になります。
サーキットテスターはさまざまな用途で使えるので、ひとつ用意しておけば後々大変便利です。
検電テスターならばブザーも付いていたほうがわかりやすいです。
この時にコネクターをハードディスクに刺し込んだままだと作業しずらいのでコネクターを外して点検したほうがやりやすいです。
また、近年の車の配線のコネクターはかなり小さくなっているのでサーキットテスターのプローブが刺さらない場合が多いです。
なので、先の細いプローブを用意しておくことが必要になります。
ワニ口クリップもあればアースを取るときにも便利なのでプローブとワニ口クリップがセットになった物を購入しておけば作業がやりやすいです。
配線を繋いで電源をとる時にはエレクトロタップなどを使用すれば簡単に配線を繋ぐことができます。
配線を咥えてロックするだけなので簡単です。
自動車の整備や電装品を付ける時にはなにかと役にたつ物なので、セットで揃えておくと便利です。
もっとも簡単な方法はヒューズボックスから電源を取る方法です。
このようなヒューズを使えば既存のヒューズと差し替えるだけなので、簡単に電源をとることができます。
補足として、電源用の配線は室内までは届かない長さなので、配線を新たに延長することが必要です。
延長コードを前もって準備しておかなければなりません。
このような延長コードを用意しておいたほうがいいでしょう。
実際にフロントビューカメラの映像を入力した
映像の入力はRCAピンコードなので、既存のナビに映像入力端子が付いていればそこに差し込むだけでOKです。
私のステップワゴンには映像入力端子が付いていたのでそこに差し込みました。
このような感じです。
ちなみに赤い配線はバックカメラに使用するときに、バックランプスイッチの信号の配線に繋ぐ配線なので、今回は使用しないので切断しました。
既存のカーナビに映像用のRCA入力端子が無い場合にはフロントビューカメラ用のモニターを追加しなければなりません。
フロントビューカメラ専用に使うのでしたらこのような安価なモニターでも充分です。
また、カメラとモニターがセットになったものを購入してもいいでしょう。
フロントビューカメラのデメリット
フロントビューカメラのデメリットについても把握しておくことが重要です。知識が必要です。
フロントビューカメラの導入には多くの利点が存在する一方、デメリットもあります。
まず、一つ目のデメリットとして挙げられるのは、価格面です。高品質なカメラを選んだ場合、その導入コストが高くつくことがあります。
特に専用設計のものは、一般的なものと比べて倍以上の費用になることもあります。
二つ目のデメリットは、取り付けに際しての技術的なハードルです。
DIYでの設置を行う場合、誤った配線や取り付け位置が原因で正常に機能しないケースが考えられます。
こうした作業を苦手とする方には、専門業者に依頼することを検討せざるを得ないかもしれません。
三つ目のデメリットは、取り付け後のメンテナンスです。
カメラが故障する可能性や、配線の劣化も考慮しなければなりません。
これには定期的に点検を行い、異常があれば部品の交換を行うなどの作業が求められます。
これらのデメリットをしっかり把握し、自分の状況に合った選択をすることが大切です。
フロントビューカメラは車を車庫から出す時や、見通しの悪い交差点などで左右から走ってくる車や自転車をいち早く確認できることが利点です。
そのゆえに幅広い視野角を必要とします。
幅広い視野角を確保するためには、広角レンズを必要とするために写し出された映像は歪みをもったものになってしまいます。
フロントビューカメラの目的のためにはしょうがないことなのですが、普通のレンズに比べて歪みが大きいために、左右から車や自転車が接近してきた時にはモニターで写しだされた映像よりも、かなり近くに接近しています。
モニターでは遠くに見えても実際にはかなり接近しているので、その点には注意が必要です。
私の場合には、それが嫌だったのでフロントビューカメラの向きを右側に傾けて取り付けて、車庫から出す時を優先して車や自転車などが遠くにいても確認できるようにカメラ位置をセットしました。
下の画像が斜めに向きを変えたところです。
その映像がこちらです。
これだとかなり遠くから車や自転車などが走ってきてもすぐ確認することができます。
フロントビューカメラの取り付け角度は、どのような場面を優先するかで変わってくるので、いろいろと模索したほうがよろしいかと思われます。
フロントビューカメラの取り付けで注意する点
フロントビューカメラの取り付け時に注意すべき重要なポイントを紹介します。
フロントビューカメラを取り付ける際、いくつかの注意点があります。
まず第一に、取り付け位置の選定です。カメラの位置が不適切な場合、必要な映像が映らなかったり、特定の視界が遮られてしまうことがあります。
そのため、慎重に位置を選ぶことが肝心です。
次に配線に関する注意があります。
配線は他の部品やケーブルに干渉しないよう、取り回しを行わなければなりません。
不適切な配線は短絡の原因となり、カメラ全体の機能に影響を及ぼす恐れがあります。
また、取り付け後は常に映像の確認を行い、問題がないかを検証することが求められます。
最後に、フロントカメラを適切に保護するために、過酷な環境下では防塵・防水性能の高いカメラを選ぶという点も押さえておくべきです。
また、フロントビューカメラを取り付けるときには取り付け方によっては車検が通らなくなってしまう可能性もあります。
私の場合にはフロントグリルの間に取り付けたのですが、バンパーなどに取り付けた場合にはバンパーより飛び出してしまうと、突起物と見なされてしまって車検が通らなくなってしまいます。
また、バンパーの下に付ける場合にもステーなどを使用して低い位置に取り付けると、最低地上高が低くなってしまい車検が通らなくなってしまう場合もあります。
もっとも、バンパーの下に取り付けたのでは路面の段差でカメラがぶつかって壊れてしまうこともあるのでおすすめはできませんが。
フロントビューカメラにしろバックビューカメラにしろ車のボディからはみ出さないことが重要です。
フロントビューカメラをショップで取り付けた場合の工賃は
フロントビューカメラの取り付けをショップに依頼した場合の工賃は、カメラを持ち込んだ場合にはおおよそ15,000円から20,000円ほどかかります。
車の種類や取り付け方法などによって差はありますが、この金額を払うのであればもう一台フロントビューカメラを買えてしまう金額ですね。
少し車の知識があるかたであれば、さほど難しい作業でもないのでトライしてみる価値はあると思います。
フロントビューカメラを使ってみてのレビュー
フロントビューカメラを実際に使ってみた感想は、大変便利です。
フロントビューカメラを使うことで、運転中の視界が格段に広がるという効果があります。
特に、前方の障害物や車両の位置を確認するための情報が得やすくなったと実感しています。
駐車時や狭い道を進む際には、カメラの映像が非常に役立つため、多くのドライバーにとって安心材料となることでしょう。
買い物の際に駐車場での周囲の状況が一目でわかるため、特に混雑した場面でもストレスを軽減することができます。
これまで、車庫から車を出す時にはちょっと車の鼻先を出して様子を見て、車が来たらあわててバックして、また鼻先を出してまた車が来たらバックしての繰り返しで、道路に出られるまでに一苦労でした。
しかし、フロントビューカメラを取り付けてからはそのような苦労もなくスムーズに道路に出られるようになりました。
また、見通しの悪い交差点なんかでは自転車などがいきなり飛び出してくることもあるので、そのような時にも事前に把握できるので、安全面でも大変助かります。
フロントビューカメラを使うことで、運転中の視界が格段に広がるという効果があります。
特に、前方の障害物や車両の位置を確認するための情報が得やすくなったと実感しています。
駐車時や狭い道を進む際には、カメラの映像が非常に役立つため、多くのドライバーにとって安心材料となることでしょう。
買い物の際に駐車場での周囲の状況が一目でわかるため、特に混雑した場面でもストレスを軽減することができます。
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