アイドリングが不安定 原因 点検 修理 方法

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バイク や 車のアイドリングが不安定の原因

 

アイドリング不安定

 

症状としては次のような場合が考えられます

エンジンが冷えているときにアイドリングが不安定

エンジンが暖まっているときにアイドリングが不安定

温度に関係なく常にアイドリングが不安定

 

大きく分けると以上の3つに分類されます

アイドリングが安定して回る為には

エンジンの3要素といわれる強い火花、強い圧縮圧力、適切な混合気が必要になります

そちらにつきましては

セルは回るのにエンジンがかからない バイク 車

でお話ししているのでそちらを参考にしていただければと思います

 

キャブレター車のエンジンが冷えているときにアイドリングが不安定の場合

 

キャブレター

 

エンジンが冷えているときという条件付きなので大抵の場合チョークバルブの作動不良が考えらえます

 

チョークバルブはエンジンの冷間時にキャブレターに入る空気の量を減らして混合気を濃くしてエンジンを始動             しやすくすると同時に冷間時のエンジン回転を安定させる働きをしています

ですのでチョークバルブが開きっぱなしで閉じることができないと、エンジンが暖まるまでアイドリングが不安定になってエンストなどもしてしまいます

 

手動式チョークバルブの場合はチョークノブ(レバー)がスムーズの動くこと、ワイヤーにひっかかりがなくスムーズに動くことなどを点検しましよう

 

自動チョークの場合はキャブレターを覗いてみて冷間時にきちんとチョークバルブが閉じているかどうかを確認します(キャブレターの型によっては冷間時に一度アクセルを踏んでからでないとチョークバルブが閉じないタイプもあります)

 

キャブレター車のエンジンが暖まっているときにアイドリングが不安定

 

エンジンが暖まってからアイドリングが不安定になる場合は、キャブレターのチョークバルブの閉じっぱなしやアイドルアジャスティングスクリューの段付き摩耗やアイドルポートの段付き摩耗が考えられます

 

その他にもキャブレターのスロー系統の詰まり、フロートレベルの低すぎや高すぎ、アイドルアジャスティングスクリューの締め込み過ぎなどが考えらえます

 

一般にキャブレターのスロー系統の詰まりなどの場合はエンジンの冷間時でチョークが効いている間はアイドリング回転数が高いのであまり影響を受けないのですが、暖まってチョークが解除されると途端に調子悪くなりエンジンが振れたり止まってしまったりします

 

エンジンの温度に関係なくアイドリングが不安定 原因

 

冷えているときでも暖まっている時でも関係なく常にアイドリングが不安定の場合

 

まずは、エンジンのパワーバランスを点検します

 

パワーバランス点検とはエンジンがかかっているときに一本ずつスパークプラグコードを外していき、そのときにエンジン回転が落ちることを確認する方法です

 

たとえば4気筒エンジンの場合1番から順番に外していき、一番のプラグコードをはずしたときにエンジン回転が下がれば1番シリンダーは正常と判断できます。逆にエンジン回転が何も変化しなければ一番シリンダーのスパークプラグかイグニッションコイルかインジェクターかエンジン本体かということになります。

 

エンジンの温度に関係なく常にアイドリングが調子悪いということですので、この場合

 

スパークプラグの不良、プラグコードの不良、イグニッションコイルの不良、インジェクターの不良、キャブレターの不良、スロットルボディーの不良、エアーバルブの不良、燃圧の不良、エンジンの圧縮圧力の不良、コンピューターの不良、配線の不良などと数多くの不良個所が考えらえます

 

コンピューター診断機がない場合はこれらをひとつひとつ点検していかなければなりません

 

スパークプラグの点検は全部のスパークプラグが火花をきちんと出しているかを確認します

 

多気筒車においては全部のスパークプラグを確認する必要がありますのでスパークプラグを外しにくい車は結構大変です

 

特に横置きのV型エンジンなどは後ろのシリンダーが奥なので車によってはインテークマニホールドを外さなければできない車種もありますので時間が結構かかります

(私はこのような車の場合にはいちいち付けたり外したりするのが大変なので、スパークプラグは過去の整備歴を見て交換していなければ交換しました。もちろんお客様にはその旨を説明しています)

 

スパークプラグコードは抵抗値を測って抵抗が大きいものは交換

 

イグニッションコイルは本来ならばコイルの単体抵抗を測って点検するべきものですが、最近のイグニッションコイルは簡単には単体点検できないものが多いので部品があれば交換してみます

 

インジェクターは抵抗値を測ってみて断線かショートなどではっきり分かれば問題ないのですが、抵抗値が正常でも燃料の吐出に不具合がある場合もあるので判断が難しいところです

 

私は、インジェクターは外したり付けたりするのに簡単にはいかないのでインジェクターは取り合えず抵抗値とコネクターにかかる電圧だけを点検して異常がなければ次に進みます

 

スパークプラグ異常なし、イグニッションコイル異常なし、インジェクター車上点検異常なし、となればエンジンのコンプレッションを点検します

 

それらを全部点検しても異常がみあたらない場合はエンジンの吸気系統のエアー吸い込みなどを点検します(例えばインテークマニホールドガスケットの亀裂や損傷など)

 

その他にもEGバルブなどの排出ガス浄化装置が原因でアイドリングが不安定の場合もあります

 

EGRバルブとはエキゾースト・ガス・リサキュレーションの訳で日本語で言うと排出ガス再循環装置です

 

文字通りエンジンからでた排出ガスを再びエンジンに戻してNOX(窒素酸化物)の発生を少なくする為の装置です

 

このEGRバルブがアイドリング時に開きっぱなしになるとアイドリングが不安定になってしまいます



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