プリウスなどのハイブリット車がブレーキパッドが減らない理由は

プリウス

 

プリウスなどのハイブリット車のブレーキパッドはほとんど減らない、ということをご存じでしょうか。

自動車整備士が車検をしていて驚くのが、プリウスやアクアなどのハイブリット車のブレーキパッドがほとんど減らないという事実です。

普通の乗用車の場合には、ブレーキパッドは5万kmも走行すれば大抵の場合には交換が必要なくらいに減っています。

車の使用環境にもよりますが、5万kmもたない場合もあります。

しかし、プリウスの場合には10万km走行してもまだまだ走行できるくらいパッド残があります。

車検の時にディスクパッドを外してみて、え?これなら20万kmくらい大丈夫じゃね?

と思うくらい減りません。

事実、私が車検整備をしていたときに、10万kmを超えていてもブレーキパッドを交換したプリウスは数えるくらいしかないです。

もちろんブレーキパッドの減りは、車の使用環境で変わりますので、すべてのプリウスがそうということはないです。

都会で乗っている方は発進停止が多くブレーキを頻繁に使うので減りは早くなりますし、地方暮らしの方は反対に減りは遅くなります。

私の住んでいるところは地方なので、後者にあたりますがそれでもプリウスのブレーキパッドが減らないのには驚きです。

 

プリウスのブレーキパッドが減らない理由は

 

ブレーキパット

 

それではなぜプリウスやアクアなどのハイブリット車のブレーキパッドは減らないのでしょうか。

それは、ハイブリット車に使われている回生ブレーキのおかげです。

普通の車はブレーキペダルを踏んだときに、ブレーキマスターシリンダーで発生した強い油圧がブレーキパッドにかかり、ディスクローターにパッドを強く押しつけたときの摩擦でブレーキを効かせます。

しかし、プリウスやアクアなどのハイブリット車は減速をしたときにモーターを回転させて、駆動用の電力を蓄える仕組みになっています。

回生ブレーキは、タイヤの回転をドライブシャフトを通してモーターに伝えます。

このときにタイヤが回転する運動エネルギーを、電気エネルギーに変換するときに起こる抵抗をブレーキとして使用するわけです。

ですから、下り坂が長いほどバッテリーは充電できます。

 

普通の車はブレーキを踏めば即座にブレーキキャリパーのピストンに強い油圧がかかり、ブレーキパッドをローターに押しつけてブレーキが効きますが、プリウスやアクアなどのハイブリット車は、回生ブレーキのおかげで止まる寸前にならないとブレーキパッドに強い圧力がかかりません。

ブレーキパッドに強い圧力がかかるのは、車の停止寸前や急ブレーキを踏んだときくらいです。

プリウスやアクアなどのハイブリット車は、この特性をうまく利用して走ればブレーキパッドの減りをかなり抑えられます。

でも、いくらプリウスのブレーキパッドが減らないと言っても、急ブレーキを多発するような乱暴な運転を頻繁にしていては、普通の車と同じようにブレーキパッドは減ってしまいます。

 

ブレーキパッドが減らないからといってメンテナンスフリーというわけではない

 

ブレーキパッド

 

ブレーキパッドが減らないのだったら、車検時にブレーキパッドを外して点検する必要もないのではないか?

確かにその理屈はごもっともでありますが、正解ではないです。

車検の検査が受かれば良い、という考えだったらそれでもいいですが、車検のときの整備では次回の車検までにブレーキがトラブルをおこさないように、きちん点検整備することが必要です。

ブレーキの点検はブレーキパッドの残量はもちろんのこと、キャリパーのオイル漏れやスライドピンの摺動具合なども点検しなければなりません。

それで、スライドピンの摺動が悪くなると、ディスクパッドがローターとひきずりをおこしてしまうこともあるので、グリースなどを塗っておくことも必要になります。

プリウスはブレーキパッドが減らない為に、メンテナンスも怠りがちになってしまいますが、そういったこともきちんとやっておかないと、後々ブレーキひきずりなどのトラブルをおこしてしまうこともあります。

でも、車検業者のなかにはこのようなことをきちんとおこなっていないところもあります。

安さだけを売りにして、車検が通ればあとのことは知らない、などといった業者もあります。

そのような悪徳業者で車検を受けてしまうと、車検のあとのトラブルも心配になります。

悪徳車検業者につかまらないようにするには、CMなどで有名な車検サイトを利用すれば安心です。

代表的なサイトはこちらです。

ネットでの予約もできるので、なにかと忙しい方におすすめです。

 

 

減らないのはブレーキパッドだけではなかった

 

プリウスはブレーキパットが減らないだけでなく、他の消耗部品も少ないので車検のときの整備代が普通の車に比べると、かなり安くなります。

特に30型以降のプリウスはスパークプラグの交換が20万kmとなっています。

イリジウムプラグを使用しているのですが、20万kmまでは無交換なので新車で買ったら、多分次回の乗り替えまで交換しない人がほとんどでしょう。

また、30型以降のプリウスはベルト類を使用していないのでベルトの交換も必要ないです。

一般的に普通の車で車検時に交換する消耗部品で多いのが、ブレーキパット、スパークプラグ、エアクリーナー、ファンベルト、ブレーキオイルなどです。

しかし30型プリウスなどは、ブレーキパットは減らないし、スパークプラグは20万kmだし、ファンベルトは使っていないしで、交換するのはブレーキオイルとエアクリーナーくらいです。

なので、車検代も基本工賃プラスちょっとした部品代で終わってしまいます。

 

まとめ


 

プリウスやアクアなどのハイブリット車は、回生ブレーキのおかげでブレーキパッドがほとんど減りません。

使い方によっては20万km無交換も可能です。

ただし、急ブレーキを多発するような運転を頻繁にしていれば普通の車との差はなくなってしまいます。

プリウスやアクアなどのハイブリット車では、運転のしかたで車のメンテナンス費用も極端に違ってきます。

回生ブレーキの特性をうまく利用することによって、メンテナンス代やガソリン代をかなり節約できます。

 

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