車のオイルランプが点いたり消えたりする原因と修理費用について解説

オイルランプ

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車が走行中にオイルランプが点いたり消えたり、又は点灯しっぱなしになったりしたら、このまま走行しても大丈夫かどうか非常に気になりますよね。

今回の記事ではそのような時にはどうしたらいいのか、オイルランプが点灯する原因は何か、修理費用はいくらかかるのか、などを元ディーラー整備士が納得のいくように解説します。

車のエンジンオイルランプとは、エンジンの油圧系統に何らかの異常が発生した時に点灯して、運転者に危険を促す為の警告灯です。

正常な時にはイグニッションスイッチをONにした時に点灯して、エンジンをかけると消灯します。

車のメーターパネルの中に設置されていて、走行中でも運転者がすぐに確認できるようになっています。

車のエンジンオイルランプが点いたり消えたりする原因とは

 

車のエンジンオイルランプが点いたり消えたりする原因としては

1、エンジンオイルが少ない

2、エンジンの油圧系統に何らかの不具合がある

以上の2点が考えられます

エンジンオイルが少なくてオイルランプが点灯する場合

エンジンオイルが少ない場合には、ブレーキを踏んだ時や車の加速時やカーブで車が傾いた時に、一瞬点いてすぐ消えます。

その理由としては、エンジンのオイルパンの中にはストレーナーといってオイルを吸い込むところがあるのですが、エンジンオイルが少ないとブレーキを踏んだ時や加速時やコーナリング時にオイルパンの中のエンジンオイルが一瞬だけ吸い込まれなくなってしまい、その間だけ油圧が不足してしまうからです。

又、車によってはオイルパンにオイルレベルセンサーという部品が装着されているものもあり、オイルの量が規定量以下になるとオイルランプが点灯するものもあります。

車の姿勢変化によってオイルパンの中のオイルが波打つようになってしまい、オイルが少なかった場合にはレベルセンサーで検知できなくなってしまうので、オイルランプが点いてしまうことになります。

 

エンジンの油圧系統に異常があってオイルランプが点灯する場合

エンジンの油圧はオイルポンプで発生します。

オイルポンプとは以下の画像のものです。

オイルポンプ

中央の歯車のようなものが回転することで、油圧を発生します。

オイルポンプに不具合があると、油圧が低下したり全く上がらなかったりしてしまいます。

オイルポンプは、オイルパンに蓄えられたオイルを汲み上げてエンジン内部に循環させる働きをしているのですが、オイルポンプの内部の摩耗やプレッシャーレギュレーターの故障などで規定の油圧を得られないと、オイルランプが点灯します。

エンジンの油圧ラインに異常があってオイルランプが点灯する場合

エンジンの内部にはシリンダーブロック、シリンダーヘッド、クランクシャフト、カムシャフトなどさまざまなところにオイルラインが設けられていてオイルが循環しています。

エンジンのオイル交換を長期間しないでいると、汚れたスラッジなどがオイルラインに溜まって詰まってしまいます。

その結果、エンジンの油圧が上がらなくなってしまい、オイルランプが点いたり消えたり、点灯しっぱなしになったりしてしまいます。

電気系統に異常があってオイルランプが点灯する場合

車のオイルランプは、エンジンの油圧を検知するスイッチやセンサーによって制御されています。

一般に多く使われているのがオイルプレッシャースイッチというものです。

エンジンのオイルライン(主にシリンダーブロック)に取り付けられていて、エンジンの油圧が上がるとオイルランプが消灯する仕組みになっています。

オイルプレッシャースイッチ本体の故障とか接続されている配線の接触不良とかがあると、オイルランプが点いたり消えたり、又は点灯しっぱなしになってしまいます。

 

オイルランプが点灯した時の対処法

 

車のオイルランプが点いたり消えたりとか、点灯しっぱなしになった場合には、まずはエンジンオイルの量を確認しましょう。

ボンネットを開けてエンジンオイルのレベルゲージを引き抜いて量を確認します。

エンジンオイルのチェック

エンジンオイルがレベルゲージの下限より下であった場合には、オイルの量が少なくてオイルランプが点灯してしまうことも考えられるので、エンジンオイルを補充又は交換して規定量にしてオイルランプが消えれば、単にオイルが少なかったせいだと言えます。

しかし、それでもオイルランプが消えなかった場合には、エンジンオイルの油圧系統に何らかの異常があると考えて、すぐに自動車整備工場で点検してもらいましょう。

 

オイルランプが点灯している時は走ってはいけない

 

車の走行中にオイルランプが点灯したら、すぐに車を安全な場所に止めてエンジンを切ってください。

オイルランプが点灯したままで走行してしまうと、エンジンが焼きついてしまう可能性もあるので、大変危険です。

エンジンが焼きついてしまうと、エンジンがかからなくなってしまたり、かかっても異音が発生してしまうこともあります。

エンジンの油圧不足で影響を受けやすいのが、クランクシャフトに使われているメタルという部品なのですが、それが焼きついてしまうとエンジンからカンカンとかカタカタといった異音が出てしまいます。

そのような異音が出てしまったら、エンジンをオーバーホールするか交換するしかありません。

酷くなるとクランクシャフトがロックして回らなくなってしまい、イグニッションスイッチでセルモーターを回そうとしても、カチッと音がするだけでエンジンはかかりません。

そのような理由で、オイルランプが点灯したらできるだけ早くエンジンを止めて、レッカー車などで運んでもらうのが懸命です。

但し、出先でオイルランプが点灯したら、場所によっては車をすぐ止めるというわけにもいかない場合もあります。

そのような時にはエンジン回転をできるだけ上げないようにして走り、エンジンのダメージを最小限にくい止めることが大切です。

 

オイルランプが点灯した場合の修理費用はいくらかかるか

 

オイルランプが点灯した場合の修理代は、その原因によってさまざまです。

例えば、エンジンオイルが足らなかっただけなら、オイルを補充したり交換するだけでいいのでオイル代とその工賃だけで済むので、5千円〜1万円もあれば充分でしょう。

オイルプレッシャースイッチが不良だった場合でも部品代と工賃で1万円あれば大抵の場合は足ります。

もちろん、車種によって部品代も工賃も違うのである程度の料金の差はありますが、1万円を大きく上回るということはあまりありません。

しかし、エンジンの油圧系統に異常があった場合は話しは大きく変わってきます。

オイルポンプに不具合があった場合は、オイルポンプの交換で数万円〜十数万円のお金がかかります。

エンジンのオイルラインが詰まった場合には、エンジンのオーバーホールでは直らない場合もあるので、基本的にはエンジンの交換が必要になります。

エンジンの交換は基本的には新品を使わずにリビルト品を使うことが多いですが、それでも30万円は必要で、場合によっては50万円以上かかる場合もあります。

高級車ともなれば、それこそ100万円以上も覚悟しなければなりません。

 

オイルランプがイグニッションONでも点灯しない場合

 

オイルランプはイグニッションONで点灯してエンジンを始動すると消えるようになっていますが、イグニッションONで点灯しないと、これまた問題です。

イグニッションONで点灯する理由は、万が一にオイルランプのバルブが切れていたり、メーターの配線に断線があったりした場合には、エンジンオイルが少なかったり、油圧系統に不具合があったりしてもオイルランプが点灯しないのでドライバーは気がつきません。

その為、不具合を抱えたまま走行してしまうのでエンジンを壊してしまうことになります。

車を運転する人の大半はエンジンをかける前にオイルランプが点灯するかどうかなど確認はしていません。

オイルランプに限らず、警告灯というものはドライバーにいち早く危険を知らせる為のものなので、時々は警告灯がきちんと点灯しているかどうか確認しましょう。

 

車のオイルランプが点灯しないように日頃から気をつけることは

 

オイルランプが点灯しないようにするには、日頃からエンジンオイルの管理をきちんとしておくことが大切です。

オイルポンプ自体の故障やスイッチやセンサーなどの故障は対策のしようがないですが、オイルが汚れていてオイルラインが詰まってしまった、などのトラブルはエンジンオイルの交換をきちんと定期的に行っておけば防止することが可能です。

オイルラインが詰まってしまうと、エンジン交換が必要となってしまうので高額な修理代がかかってしまいます。

エンジンオイルの交換をしないで後から失敗したと後悔することのないように、できれば5千km以内の交換をおすすめします。

 

まとめ

 

オイルランプが点いたり消えたり、点灯しっぱなしだった場合には、エンジンオイルの不足、エンジンの油圧系統の不具合、センサーやスイッチの不良などが考えられます。

いずれにしても早急に自動車整備工場で点検修理してもらう必要があり、そのまま走行することは大変危険です。

万が一、エンジンが焼き付いたりしてしまうと高額な修理代がかかってしまうので、いかにダメージが少ないうちに修理するかが勝負です。

ガソリンスタンドなどでもエンジンオイルの点検交換は可能ですが、油圧系統に異常があった場合にはスタンドでは対応できないことが多いです。

油圧系統の点検はそれなりの知識や経験と測定する為の機器がないと難しいので、信頼のできる自動車整備工場で点検してもらいましょう。

オイルランプが点灯したら車の買い替えも考える必要がある

オイルランプの点灯原因によっては、車の買い替えも検討しなければならないこともあります。

オイルランプ点灯の原因が単なるスイッチやセンサーの不良でなかった場合には、エンジンの油圧系統の故障の可能性が高くなります。

特に、長い期間エンジンオイルの交換をしていなかった場合などは、オイルラインが詰まってしまうこともあり、そうなってしまうとエンジン交換しか対応の方法はありません。

エンジン交換となると、30万円~50万円はかかってしまい、場合によっては100万円以上かかってしまうこともあります。

そのような場合には車を直さないで買い替えたほうがはるかにお得でしょう。

車の修理に高額な費用がかかるような場合には、車の査定額は0円の場合が多いです。

車を少しでも高く買い取ってもらうには、カーネクストのような古い車や廃車をするような車でも0円以上で買い取ってくれる車買い取り専門店に出すのがおすすめです。

 

 

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