ブレーキペダルの踏みしろが深いと感じたら その原因と修理方法を解説!

ディスクブレーキ

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車を運転していると、突然ブレーキペダルの踏みしろが深く感じる瞬間があるかもしれません。

ブレーキペダルの踏みしろが深い場合の原因と修理方法」について知ることは、車の安全運転において非常に重要です。

実は、この現象にはさまざまな原因が隠れており、適切に対処することで再び快適なドライブが楽しめるんです。

例えば、車検を受けた後に特に変化を感じた方もいるでしょう。

もちろん、それだけでなく、車検とは関係なくブレーキに不具合が生じていることもあります。

そんな時に自分でチェックできるポイントや、必要な修理方法についても詳しく説明していきますので、安心して読み進めてください。

 

ブレーキペダルの踏みしろが深い原因とは

 

ブレーキペダルを踏んだ時になんか奥のほうまでペダルが入ってしまう、とかブレーキをおもいっきり踏まないと効きが悪いとか、そのような時の原因はブレーキオイルのエア混入とかブレーキマスターシリンダー、ブレーキキャリパーなどに不具合がある場合が多いです。

ブレーキが深くなってしまう原因には、その症状がいつから出ているのかを確認することが大事です。

車検に出す前からか、車検に出した後からか、といった事でも考えられる原因が違ってきます。

車検をした後にブレーキが深くなってしまう原因とは

 

車検に出す前はなんともなかったが、車検に出してからブレーキが深く感じるようになった、という場合には以下のような原因が考えられます。

・ブレーキラインにエアが混入している

・ブレーキパットを新品に交換した

・ブレーキキャリパーをオーバーホールした

などといったことが考えられます。

ブレーキラインにエアが混入しているとブレーキが深くなる

車検時にブレーキオイルを交換した時にマスターシリンダーのリザーブタンクのオイルが切れてしまい、エアが入ってしまってエア抜きが充分でなかった。

ブレーキラインにエアが混入したままだと、エアは自然には抜けないのでもう一度エア抜きの作業をする必要があります。

エアが混入してしまうと、ブレーキペダルを踏んだ時にブレーキペダルを強く踏んでもブレーキオイルに正常な圧力がかからなくなってしまい、結果的にブレーキが深くなってしまいます。

もし、車検が終了した後にブレーキが深いと感じたら真っ先に点検する箇所です。

 

ブレーキパットを新品に交換した後にブレーキが深くなった

ブレーキパットを新品に交換すると、いままでディスクローターとブレーキパットのあたりがでていたものが、あたりが変わってしまったことにより、ブレーキを踏んだときに甘い感じがするときがあります。

このような場合には、しばらく走行してブレーキパットが馴染んでくると自然にもとに戻ります。

 

ブレーキキャリパーをオーバーホールした後にブレーキが深くなった

ブレーキキャリパーをオーバーホールすると、ピストンの戻りがよくなるのでブレーキを踏んだ時に今までよりも深く感じるときがあります。

このような場合にもブレーキパットを交換したときと同じように、しばらく走行すると元に戻ります。

 

以上の3点が車検をしたあとにブレーキが深くなる理由です。

ブレーキのトラブルは事故の原因となりやすいので、車検が終わってきてブレーキに違和感を感じたら、迷わず整備をしてもらったところに再点検を依頼したほうがいいでしょう。

車検に関係なくブレーキが深い

 

車検とは関係なく前々からブレーキが深いときに考えられる原因は

・ブレーキキャリパーのスライドピンの固着

・ドラムブレーキの場合はブレーキの調整不良

・ブレーキマスターシリンダーの不具合

・ブレーキブースターの不具合

・ABSユニットの不具合

・ブレーキラインのオイル漏れ

以上の6点が考えられます。

 

ブレーキキャリパーのスライドピンが固着した場合

ブレーキキャリパーのスライドピンが固着してしまうと、ブレーキキャリパーがスムーズに動かなくなってしまうので、ブレーキペダルを踏んだ時に深く感じるときがあります。

この場合にはブレーキキャリパーのスライドピンの錆びを落として、グリスを塗ってやればブレーキキャリパーがスムーズに動くようになって正常になります。

 

ドラムブレーキの調整不良でブレーキが深くなる

 

ドラムブレーキ

 

ドラムブレーキの場合には、ブレーキの調整が甘いとブレーキペダルを踏んだ時に深く感じます。

現在の乗用車はフロントブレーキはディスクブレーキですが、リヤブレーキにはドラムブレーキを使用しているものも多いです。

特に、軽自動車などは4輪ともディスクブレーキなどというものは少なく、リヤブレーキにはドラム式のブレーキを採用しているものがほとんどです。

ディスクブレーキの場合にはディスクローターとディスクパットの隙間は自動で調整されますが、ドラムブレーキの場合には手動で調整してやらないといけません。

一応サイドブレーキやフットブレーキを踏むことによって自動で調整される機構は付いているのですが、完璧には調整されないので時々手動で調整してやらなければなりません。

車によってはそれをしてやることによって劇的にブレーキペダルの踏みしろが変わることもあります。

また、トラックなどの大型車はまだまだフロントブレーキがドラム式の車が多いので、定期的にブレーキ調整をおこなわなければなりません。

 

ブレーキマスターシリンダーの不具合でブレーキが深くなる

 

ブレーキマスターシリンダー

 

ブレーキマスターシリンダーはブレーキペダルを踏んだ時にブレーキの油圧を発生させる重要な役割をしています。

ブレーキマスターシリンダーの中のシール部分が劣化してしまうと、充分な圧力を発生させられない為に、ブレーキペダルを踏んだ時にに踏みしろが深くなってしまいます。

そういった場合にはマスターシリンダーをオーバーホールして中のシールキットを交換する必要があります。

また、マスターシリンダーは中の部分が腐食してシリンダー面に凹部ができてしまうこともあります。

そのような時には、マスターシリンダーをアッセンブリで交換する必要があります。

 

ブレーキブースターの不具合でブレーキが深い

ブレーキブースターは足で踏んだペダルからの力を機械的に倍増してプッシュロッドを介してマスターシリンダーを動かす倍力装置です。

ブレーキブースターが故障してしまうと倍力装置が働かなくなってしまうので、ブレーキペダルを踏んだ時にタッチが固くなってブレーキの効きが悪くなってしまいます。

ブレーキマブースターは非分解の部品なので、オーバーホールでの修理はできなくてアッセンブリの交換となってしまうので部品代も高くなってしまいます。

簡単にわかるブレーキブースターの点検方法

ブレーキブースターはテスターなどの機器を使わなくても簡易的に点検することができます。

ブレーキブースターの簡易点検方法には

・気密機能チェック

・作用チェック

・負荷気密機能チェック

などと言った3つの方法があります。

これらの点検でブレーキブースターに異常があるかどうかが知ることができるので、それぞれについて解説します。

 

・ブレーキブースターの気密機能チェック

1、エンジンをかけて1~2分回して止める。

2、普段ブレーキをかけている踏力でブレーキペダルを数回踏む。

3、1回目に踏んだ時よりも2回目、3回目と踏んだ時に段々とブレーキペダルの位置が上がってくれば正常で、ペダルの高さに変化がなければ異常と判断できる。

 

・ブレーキブースターの作用チェック

ブレーキブースターの気密機能チェックが完了したそのままの状態(ブレーキペダルを踏んだ状態)で、エンジンをかけた時にペダルが少し沈めば正常で、沈まなかった場合は異常と判断できる。

 

・ブレーキブースターの負荷気密機能チェック

1、ブレーキブースターの作用チェックが完了した状態(ブレーキペダルは踏んだまま)で、エンジンを止める。

2、その状態で30秒間ペダルの高さに変化がなければ正常で、変化があれば異常があると判断できる。

以上のようにブレーキブースターの簡易点検は一連の流れに沿ってできるので、慣れれば3分もかからないで簡単に点検できます。

3つの点検でひとつでも異常があれば、ブレーキブースターの故障と判断できます。

 

ABSユニットの不具合でブレーキが深くなる

ABSユニットはブレーキを強く踏んだときに車輪をロックしないようにする為の装置です。

ブレーキがロックしてしまうと、タイヤもロックしてしまうために制動距離が伸びてしまいます。

また、ABSユニットに不具合が発生するとブレーキが深くなってしまうこともあります。

ABSユニットはアッセンブリ交換となってしまい、部品代も高額なので修理代は車によって差はありますが、最低でも20万円~30万円くらいはかかってしまうと思っておいたほうがいいです。

場合によっては100万円以上かかってしまう車もあり、高級車ほど高くなる傾向です。

ブレーキラインのオイル漏れでブレーキが深くなる

ブレーキのラインにオイル漏れがあると、当然のごとくブレーキペダルを踏んだ時にブレーキの圧力が逃げてしまうので、ブレーキを踏んだときに深くなってしまいます。

考えられる箇所は、ブレーキのホイールシリンダー、ブレーキキャリパー、ブレーキマスターシリンダー、ブレーキホースなどです。

大抵の場合ブレーキのオイル漏れは少しづつ漏れてくるので、ブレーキ液の残量警告灯が点灯することによって、ドライバーは異変をキャッチできます。

ただ、ブレーキホースだけは亀裂によりブレーキの圧力で破裂していきなりドバッと漏れてしまうことがあるので注意が必要です。

もし、車検時にブレーキホースに亀裂があったら交換しないと車検には通りません。

ブレーキは車が安全に走行する為に最も重要な箇所です。

ブレーキペダルを踏んだ時に踏みしろが深く感じるようでしたら、早めの点検が必要です。

ブレーキの不具合は事故に直結する可能性があるので、早め早めの点検で車を安心して乗れるようにしましょう。

また、古い車の場合にはブレーキのオイル漏れなども発生しやすくなるので、車検に受かったから安心という訳でもありません。

乗用車の場合、車検から車検までの期間は2年ですが、古い車の場合には、その2年の間にトラブルが発生することも充分考えられます。

そのようなことを考えると、車も早めに買い替えたほうが安心と言えるでしょう。

 

ブレーキの故障で修理代が高額な場合は、修理するよりも車を買い替えたほうが良いこともあります。

車を買い変える時には、下取りに出すよりも買い取り専門の業者で買い取ってもらったほうが断然お得です。

カーネクストなどは動かない車、廃車にするような車でも高額で買い取ってくれます。

 

ちなみに、カーネクストは廃車買い取りだけでなく、車買い取り、中古車買い取りも行なっていますよ。



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