ブレーキペダルの踏みしろが深いと感じたら その原因と修理方法

ディスクブレーキ

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ブレーキペダルの踏みしろが深いと感じたことはないでしょうか。

ブレーキペダルを踏んだ時になんか奥のほうまでペダルが入ってしまう、とかブレーキをおもいっきり踏まないと効きが悪いとか、そのような時の原因はブレーキオイルのエア混入とかブレーキマスターシリンダー、ブレーキキャリパーなどに不具合がある場合が多いです。

ブレーキが深くなってしまう原因には、その症状がいつから出ているのかを確認することが大事です。

車検に出す前からか、車検に出した後からか、といった事でも考えられる原因が違ってきます。



車検をした後にブレーキが深くなってしまう原因とは

 

車検に出す前はなんともなかったが、車検に出してからブレーキが深く感じるようになった、という場合には以下のような原因が考えられます。

 

・ブレーキラインにエアが混入している

・ブレーキパットを新品に交換した

・ブレーキキャリパーをオーバーホールした

 

などといったことが考えられます。

 

・ブレーキラインにエアが混入している場合

車検時にブレーキオイルを交換した時にマスターシリンダーのリザーブタンクのオイルが切れてしまい、エアが入ってしまってエア抜きが充分でなかった。

ブレーキラインにエアが混入したままだと、エアは自然には抜けないのでもう一度エア抜きの作業をする必要があります。

 

・ブレーキパットを新品に交換した場合

ブレーキパットを新品に交換すると、いままでディスクローターとブレーキパットのあたりがでていたものが、あたりが変わってしまったことにより、ブレーキを踏んだときに甘い感じがするときがあります。

このような場合には、しばらく走行してブレーキパットが馴染んでくると自然にもとに戻ります。

 

・ブレーキキャリパーをオーバーホールした時

ブレーキキャリパーをオーバーホールすると、ピストンの戻りがよくなるのでブレーキを踏んだ時に今までよりも深く感じるときがあります。

このような場合にもブレーキパットを交換したときと同じように、しばらく走行すると元に戻ります。

 

以上の3点が車検をしたあとにブレーキが深くなる理由です。

ブレーキのトラブルは事故の原因となりやすいので、車検が終わってきてブレーキに違和感を感じたら、迷わず整備をしてもらったところに再点検を依頼したほうがいいでしょう。

車検に関係なくブレーキが深い

 

車検とは関係なく前々からブレーキが深いときに考えられる原因は

 

・ブレーキキャリパーのスライドピンの固着

・ドラムブレーキの場合はブレーキの調整不良

・ブレーキマスターシリンダーの不具合

・ブレーキマスターバック(ブレーキブースター)の不具合

・ABSユニットの不具合

・ブレーキラインのオイル漏れ

 

以上の5点が考えられます。

 

ブレーキキャリパーのスライドピンが固着した場合

ブレーキキャリパーのスライドピンが固着してしまうと、ブレーキキャリパーがスムーズに動かなくなってしまうので、ブレーキペダルを踏んだ時に深く感じるときがあります。

この場合にはブレーキキャリパーのスライドピンの錆びを落として、グリスを塗ってやればブレーキキャリパーがスムーズに動くようになって正常になります。

 

リヤブレーキがドラムブレーキの場合

 

ドラムブレーキ

 

リヤブレーキがドラムブレーキの場合には、ブレーキの調整が甘いとブレーキペダルを踏んだ時に深く感じます。

現在の乗用車はフロントブレーキはディスクブレーキですが、リヤブレーキにはドラムブレーキを使用しているものも多いです。

特に、軽自動車などは4輪ともディスクブレーキなどというものは少なく、リヤブレーキにはドラム式のブレーキを採用しているものがほとんどです。

ディスクブレーキの場合にはディスクローターとディスクパットの隙間は自動で調整されますが、ドラムブレーキの場合には手動で調整してやらないといけません。

一応サイドブレーキやフットブレーキを踏むことによって自動で調整される機構は付いているのですが、完璧には調整されないので時々手動で調整してやらなければなりません。

車によってはそれをしてやることによって劇的にブレーキペダルの踏みしろが変わることもあります。

また、トラックなどの大型車はまだまだフロントブレーキがドラム式の車が多いので、定期的にブレーキ調整をおこなわなければなりません。

 

ブレーキマスターシリンダーの不具合

 

ブレーキマスターシリンダー

 

ブレーキマスターシリンダーはブレーキペダルを踏んだ時にブレーキの油圧を発生させる重要な役割をしています。

ブレーキマスターシリンダーの中のシール部分が劣化してしまうと、充分な圧力を発生させられない為に、ブレーキペダルを踏んだ時にに踏みしろが深くなってしまいます。

そういった場合にはマスターシリンダーをオーバーホールして中のシールキットを交換する必要があります。

また、マスターシリンダーは中の部分が腐食してシリンダー面に凹部ができてしまうこともあります。

そのような時には、マスターシリンダーをアッセンブリで交換する必要があります。

 

ブレーキマスターバック(ブレーキブースター)の不具合

ブレーキマスターバックは足で踏んだペダルからの力を機械的に倍増してプッシュロッドを介してマスターシリンダーを動かす倍力装置です。

ブレーキマスターバックが故障してしまうと倍力装置が働かなくなってしまうので、ブレーキペダルを踏んだ時にタッチが固くなってブレーキの効きが悪くなってしまいます。

ブレーキマスターバックは非分解の部品なので、オーバーホールでの修理はできなくてアッセンブリの交換となってしまうので部品代も高くなってしまいます。

 

ABSユニットの不具合

ABSユニットはブレーキを強く踏んだときに車輪をロックしないようにする為の装置です。

ブレーキがロックしてしまうと、タイヤもロックしてしまうために制動距離が伸びてしまいます。

ABSユニットはアッセンブリ交換となってしまい、部品代も高額なので修理代は車によって差はありますが、20万円~30万円くらいはかかってしまうと思っておいたほうがいいです。

 

ブレーキラインのオイル漏れの場合

ブレーキのラインにオイル漏れがあると、当然のごとくブレーキペダルを踏んだ時にブレーキの圧力が逃げてしまうので、ブレーキを踏んだときに深くなってしまいます。

考えられる箇所は、ブレーキのホイールシリンダー、ブレーキキャリパー、ブレーキマスターシリンダー、ブレーキホースなどです。

大抵の場合ブレーキのオイル漏れは少しづつ漏れてくるので、ブレーキ液の残量警告灯が点灯することによって、ドライバーは異変をキャッチできます。

ただ、ブレーキホースだけは亀裂によりブレーキの圧力で破裂していきなりドバッと漏れてしまうことがあるので注意が必要です。

もし、車検時にブレーキホースに亀裂があったら交換しないと車検には通りません。

ブレーキは車が安全に走行する為に最も重要な箇所です。

ブレーキペダルを踏んだ時に踏みしろが深く感じるようでしたら、早めの点検が必要です。

ブレーキの不具合は事故に直結する可能性があるので、早め早めの点検で車を安心して乗れるようにしましょう。

また、古い車の場合にはブレーキのオイル漏れなども発生しやすくなるので、車検に受かったから安心という訳でもありません。

乗用車の場合、車検から車検までの期間は2年ですが、古い車の場合には、その2年の間にトラブルが発生することも充分考えられます。

そのようなことを考えると、車も早めに買い替えたほうが安心と言えるでしょう。

 

車を買い変える時には、下取りに出すよりも買い取り専門の業者で買い取ってもらったほうが断然お得です。

カーネクストなどは動かない車、廃車にするような車でも高額で買い取ってくれます。

 

ちなみに、カーネクストは廃車買い取りだけでなく、車買い取り、中古車買い取りも行なっていますよ。




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