水温警告灯が赤く点灯、点滅する原因!修理費用はいくらかかるの?

水温警告灯

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車で走行中に水温警告灯が点灯した場合には、エンジンの冷却系統に何かしらの異常が発生している可能性が高いので、点灯する原因を突き止めて早急に対処しなければなりません。

水温警告灯は下の画像の黄色の矢印で示された部分でエンジンをかけてすぐの冷却水が低い時は青色に点灯し、エンジンが暖まると消灯します。

この水温警告灯が赤く点灯、もしくは点滅した時は、エンジンの冷却水が必要以上に高温になっている可能性が高く、そのまま走行しているとエンジンがオーバーヒートしてしまう恐れもあり、高額な修理費用がかかってしまいます。

水温警告灯が赤く点灯する原因

 

水温警告灯が赤く点灯する原因としては

・エンジンのサーモスタットの不良

・ラジエターの詰まり

・冷却水の水漏れ

・ラジエターの電動ファンの作動不良

・エンジンのヘッドガスケットが抜けている

・ファンベルトが切れている

・ウォーターポンプの不良

・水温警告灯又はセンサーの故障

以上のことがらが考えられますが、いずれにしても早急に対処しなければなりません。

 

サーモスタットの不良

サーモスタットは、エンジンの冷却水の温度を一定に保つ役割をしていて、水温が低い時には中の弁が閉じていて、水温が高くなると開くようにできています。

 

サーモスタット

 

サーモスタットの弁が閉じている時には冷却水はラジエターのほうに流れないので、エンジンの水温は上昇していきます。

水温がある程度の温度に達すると、サーモスタットが開いて冷却水をラジエターに送り込んで冷却水を冷まします。

このように、サーモスタットを閉じたり開いたりすることでエンジンの水温を一定に保つ訳です。

なので、サーモスタットが故障して閉じっぱなしになってしまうと、エンジンの水温はどんどん上昇して水温警告灯は赤く点灯してドライバーに注意を促します。

逆に、サーモスタットが開きっぱなしだと水温はいつまで経っても上がらないので、水温警告灯は青色のままです。

サーモスタットの交換費用は、部品代が2~3千円、工賃が5~6千円、冷却水が3千円程なので10,000円~12,000円程度になります。

 

ラジエターの詰まり

ラジエターは、熱くなったエンジンの冷却水に風を通して冷ます役割をしています。

しかし、ラジエターの中が詰まっていたりすると冷却水を充分に冷やすことができず、エンジンの水温が上がってしまい、水温警告灯は赤く点灯します。

ラジエターの詰まりは分解して洗浄することもありますが、多くの場合は交換になります。

ラジエターの交換費用は、3万円~8万円くらいになります。

料金に差があるのは、ラジエターは車種によって部品代の差が大きく、交換作業も簡単な車もあれば時間がかかる車もあるからです。

 

冷却水の水漏れ

冷却水の水漏れをがあると、エンジンを冷やす為に必要な水量が足りなくなってしまうので、水温が上昇し、水温警告灯は赤く点灯します。

冷却水の水漏れの修理費用はどこで水漏れを起こしているかによって違うので、一概にいくらかかるかは言えないです。

1万円もかからずに直る場合もありますし、10万円以上かかってしまうこともあります。

冷却水の水漏れで一番多いのが、ラジエターからの水漏れです。

ラジエターには常に圧力がかかっているので水漏れもいっきにくる場合があります。

ラジエターはエンジンの熱くなった冷却水を空気をあてて冷やすのが目的ですのでたくさんのフィンがあります。

そのフィンがついている部分をコアというのですが、そのコアの上下にタンクが付いています。

昔の古い車はそのタンクの部分が黄銅でできていたのでタンクの亀裂による水漏れはそれほど多くなかったのですが、近年の車はタンクの部分が樹脂でできているので亀裂などが入ったりしてその部分から水漏れが発生してしまうのが多くなってきました。

タンクが割れてしまうといきなり冷却水が噴出してくるのでエンジンルームから水蒸気が大量に発生してびっくりします。

もうそうなってしまうと走行は無理なので救出を待つしかないでしょう。

 

ラジエターの電動ファンの作動不良

ラジエターの電動ファンは、高温になったラジエターを冷ます役割があります。

車が信号機で停止中などの時には、走行風はラジエターにはあたりません。

その為、ラジエター内の冷却水温は上昇してしまいます。

それを防ぐ為に、電動ファンを回してラジエターを強制的に冷却するのです。

電動ファンモーターが故障してしまうと、車が停止中にエンジンを長い間かけておいた時に水温が上昇してしまい、水温警告灯が赤く点灯してしまいます。

しかし、走れば走行風によってラジエターは冷却されるので、だんだんと水温は下がっていき、水温警告灯は消灯します。

アイドリングで車が停止中に水温警告灯が点灯して、走った時に消灯した場合はラジエターの電動ファンモーターの故障である可能性が高いです。

ラジエター電動ファンモーター交換の修理代は、おおよそ3万円~6万円程度になりますが、車によっては10万円くらいかかってしまう場合もあります。

 

エンジンのヘッドガスケットが抜けている

エンジンのヘッドガスケットが何らかの理由で抜けてしまって、水温警告灯が点灯してしまうこともあります。

ヘッドガスケットが抜けてしまうと、エンジンのシリンダー内に冷却水が混入して異常燃焼を起こしてしまい、それとともに冷却水のラインに燃焼ガスが入り込んでしまいます。

その結果、水温は上昇してしまって水温警告灯が赤く点灯してしまいます。

ヘッドガスケットの交換は結構お金がかかります。

部品代は3千円から4千円ほどですが、工賃が3万円~10万円と車種によってかなりの差があります。

やはり、軽乗用車のほうが普通車よりも安く、排気量やエンジンの気筒数が多いほど工賃も高くなってしまいます。

また、ヘッドガスケットが抜けるには、何かしらの理由がある訳で、その原因も突き止めなければならず、原因となった箇所の修理もしなければならないので、場合によっては20万円とか30万円以上の費用もかかってしまうこともあります。

 

ファンベルトが切れている

 

ファンベルト

 

ファンベルトは、オルタネーターを回す役割とともに、ウォーターポンプを回す役割もあります。

ファンベルトが切れていると、エンジンの冷却水を循環するウォーターポンプが回らないので、ラジエターに熱い冷却水を送って冷やすことができません。

結果、冷却水の温度が上昇して水温警告灯が赤く点灯してしまうのですが、ファンベルトが切れてしまった場合は、その前にオルタネーターが回らないので充電ができなくなり、チャージランプやその他の警告灯も点灯してしまいます。

点灯している警告灯がたくさんあるので、水温が異常に上昇するまでに気がつくことが多いでしょう。

ファンベルトの交換費用は、部品代と工賃を合わせてもだいたいの場合1万円以下で足りることが多いです。

 

 

ウォーターポンプの不良

 

ウォーターポンプ

 

ウォーターポンプの不良の場合は、ウォーターポンプからの水漏れが大半です。

水漏れに気がつかないでそのまま走行していると、冷却水が少なくなって水温が上昇してしまい、水温警告灯は点灯してしまいます。

ウォーターポンプの水漏れは主に内部のシール部分の劣化が原因ですが、まれにシリンダーとウォーターポンプの間のガスケットからの水漏れもあります

ウォーターポンプは水漏れだけの場合、冷却水が少しずつ減っていくので、なんか最近冷却水のリザーブタンクの水が少ないなと思ったら水漏れを疑ってみましょう

ウォーターポンプは古くなってくると、ベアリングにガタが出てきてガラガラとかゴーとかいった異音がしてきます。

それをそのまま放置しておくと、しまいには焼き付いて回らなくなってしまいます。

そうなってくるとベアリングがロックしてしまってファンベルトが切れてしまうこともあります。

また、滅多にないことですが、ウォーターポンプの中の羽の部分が溶けてしまって、冷却水を循環させることができなくなってしまった、という例もあります。

ラジエターキャップを外して、冷却水が循環しているかどうかで見分けることもある程度は可能ですが、はっきりとウォーターポンプの不良、と断言することは難しく、結局はウォーターポンプを外して点検してみなければなりません。

ウォーターポンプの交換は車種によって、すごく簡単にできるものもあり、逆にものすごく時間がかかるものもあります。

ですから修理代もかなり幅があり、2万円~10万円くらいとさまざまです。

 

水温警告灯のセンサーの故障

水温警告灯は、冷却水の温度を感知するセンサーの電気信号によって作動します。

センサーが故障して誤った信号を水温警告灯に送ってしまうと、実際には水温が低くても赤く点灯してしまうこともあります。

水温センサーの交換費用は、1万円~2万円ほどになります。

 

水温警告灯が点灯してオーバーヒートしてしまった時の修理代は

 

オーバーヒートを起こした場合の修理代は、エンジンがどこまでダメージをおっているかによって全然違ってきます。

例えば、サーモスタットの不良が原因だったとして、サーモスタットの交換だけで直る場合もあるし、エンジン内部までダメージを受けてしまった場合には、エンジンを交換しなければならなくなってしまう場合もあります。

サーモスタットの交換だけならば、かかっても1万円くらいで収まるでしょうし、エンジン交換となれば30万円以上はかかってしまうでしょう。(もちろん車種によって金額はさまざまで、新品のエンジンにするかリビルト品にするか、中古品にするかでも全然ちがってきます)

 

まとめ


 

水温警告灯が赤く点灯しているのに、それに気がつかないでそのまま走行してしまうと、エンジンがオーバーヒートしてしまう可能性があります。

オーバーヒートをしてしまうと、エンジンに多大なダメージを与えてしまい修理代がかなりの高額になってしまいます。

場合によってはエンジンをそっくり交換したほうが安く済む場合もありますが、それだったら

いっそのこと車を買い替えたほうが良いでしょう。

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