ハンドル切ると異音(ギシギシ、ギーギー、キーキー)した時の原因

 

ハンドルを切る

 

車を運転していてハンドルを切るとギーギー、ギシギシ、キーキー、コトコトなどと異音がしたら気になりますよね。

このような異音がしていると、いったいこの異音の原因はどこから出ているのか?

このまま走行していても問題はないのだろうか?

車検はこのままでも通るのか?

などと不安になるものです。

ここでは、元自動車整備士が、ハンドルを切ったときにギシギシとかギーギーと異音がする原因と、それに対処する方法を解説していきます。

車検に関しては、ただ異音がしているだけでは通らないということはないです。

しかし、音がでている箇所によっては、ガタがあれば修理しないと通らないこともあります。

 

ハンドル切るとギーギー ギシギシ異音の原因

 

ハンドル切ると異音

 

2、タイロッドエンド

3、ステアリングラック

4、ロアーアームのボールジョイント

6、ショックアブソーバーのアッパーマウント

7、ステアリングラックマウントのゴムブッシュ

8、ステアリングシャフトのジョイント

ハンドル切ると異音

 

ハンドルを切るとギーギーとかギシギシとかの異音の原因には以上の4つが主に考えられます。

車を運転していてハンドルを切ると、ハンドル→ステアリングシャフト→ジョイント→ステアリングラック→タイロッドエンド→ステアリングナックルへと伝わります。

 

タイロッドエンドの異音

 

タイロッドエンド

 

タイロッドエンドのジョイント部分はゴムのブーツで覆われていて、中にはグリスが封入されています。

ブーツが切れているとグリスが飛び出てしまいグリス不足となるとともに、泥などが侵入してしまい、中のボール部分が摩耗してしまってガタや異音が発生してしまいます。

ブーツが切れていると車検には通らないので、ブーツを交換して新品のグリスを入れてあげる必要があります。

ガタがある場合にもやはり車検には通らないので交換しかないですが、音がするだけでしたらグリスとブーツの交換で解消する場合もあります。

 

ステアリングラックマウント部ブッシュの異音

 

ステアリングラックはメンバーにステーでとめられていますが、ステーとメンバーの間にゴムのブッシュがあります。

そのゴムのブッシュが摩耗すると、ハンドルを切った時にステアリングラックが少し動いてしまいます。

その動いたときにギーギーとかギシギシと異音がします。

ここからの異音の場合には、ゴムのブッシュに潤滑剤を吹き付けることによって音が消えるか小さくなります。

音が変化したら、間違いなくここの部分なので比較的判断は容易です。

 

ステアリングギヤボックスからの異音

 

ステアリングギヤボックス本体からも異音が発生する時があります。

パワーステアリングではそのようなことはまずないのですが、パワーステアリングでない軽トラックなどの場合は、ラックが錆びてしまうとハンドル操作時にギーギー、ギシギシといった音が出てしまいます。

 

ロアーアームのボールジョイントからの異音

 

ロアーアームのボールジョイントは、タイロッドエンドと同じ仕組みなので理屈はまったく同じです。

ロアーアームのボールジョイントは、アームに直接取り付けられた物と、ボルト・ナットで取り付けられて分割できるタイプがあります。

交換する時には当然ボルト・ナットで取り付けられた別体式のほうが部品代も交換工賃も安くなります。

異音がしていなくてもブーツが切れていたり、ガタがあるようだったら車検は通らないので交換が必要になります。

 

ショックアブソーバーのアッパーマウントからの異音

 

ショックアブソーバー

 

ショックアブソーバーのアッパーマウントからの異音は、原因特定が難しい部分です。

ハンドルを切った時の音や振動で、だいたいの検討をしたら外して点検をするしかありません。

ただ、水をかけたりして音が変化したりすればおおよその検討は可能です。

 

ステアリングシャフトのジョイント部の異音

 

ステアリングシャフトのジョイント部のグリスが切れたり、泥や埃などがついて動きが固くなるとハンドルを動かした時にギーギーとか異音がする時があります。

その場合にはシャフトのジョイント部を手で触ってみると、若干振動を感じとれます。

ジョイントにガタがあれば、ハンドルを左右に振った時にコトッと音がします。

修理方法としてはジョイントのボルトを締め付けてもなおらない場合は、ジョイントを交換するしかありません。

 

ハンドル切るとキーキー、キューキュー異音の原因

 

ステアリングシャフトカバー

 

ハンドル切るとキーキーとかキューキューといった軽い音がする時には、ステアリングシャフトとゴムのブーツが擦れて音が発生している場合が多いです。

ステアリングシャフトはステアリングギヤボックスと繋がっているので、室内に雨水や泥が侵入しないようにゴムのカバーで覆われています。

ゴムのカバーとシャフトには隙間があってはいけないので常に密着した状態になっています。

それで、ゴムが固くなったり埃などが付着したりすると、ハンドルを切るたびにシャフトが回転して擦れるので、キーキーとかキューキューとか異音がします。

音の特徴としては足回りなどの異音よりも、軽い音になります。

対処法としては、ゴムとシャフトが密着している部分にスプレーグリスなどを吹き付けてやると音は消えます。

基本的に音がしたからといって、ゴムが特別固くなっているとか、摩耗しているとかでない限り、グリスを吹き付けるだけで音は解消するので、部品を交換する必要はないです。

 

コンコン、カタカタ異音の原因

 

タイロッドエンド、ロアーアームのボールジョイント、ステアリングシャフトのジョイント、ステアリングラックマウントのゴムブッシュ、ショックアブソーバーのアッパーマウントなどは、ガタがあれば、ハンドル操作に関係無く直進時でも路面の段差などによってコトコト、カタカタなどの異音が発生することもあります。

また、路面の段差で音が出やすい箇所として多いのが、スタビライザーリンクやスタビライザーのマウントブッシュです。

スタビライザーリンクには、上の図のようにロアアームに繋がっている短いタイプと、下の写真のようにショックアブソーバーに繋がっている長いタイプがあります。

異音が発生しやすいのは下の写真のように長いタイプで、ボールジョイントにガタがあったり、取り付け部のナットが緩んでいたりするとコンコン、カタカタといった音が出てしまいます。

また、スタビライザーのマウントブッシュはブッシュがへたってくると、スタビライザーとブッシュに隙間ができてしまうので異音が出やすくなってしまいます。

私の経験からして、コンコン、カタカタといった異音が聞こえた場合に、まず真っ先に疑ってかかるのがこの2箇所です。

それくらいこの2箇所からの異音の数が多いということです。

 

スタビライザーリンク

 

まとめ


 

ハンドルを切るとギーギーとかギシギシとかの異音がする時には、タイロッドエンド、ロアアームやアッパーアームのボールジョイント、ショックアブソーバーのアッパーマウント、ステアリングラックのマウント部のブッシュなどが主な原因です。

これらの箇所にガタがあると、ハンドル操作をしない直進時でもコトコトやカタカタといった異音がする場合もあります。

車の異音というものは、整備士にとってはやっかいな作業です。

なによりも異音が出ている箇所の特定に時間がかかってしまうので、効率のいい仕事ではないです。

異音の原因を突き止めるのにはある程度の知識と経験が必要になってきます。

経験に乏しい整備士では異音の特定に何日もかかってしまう場合もあります。

修理に出して音の特定だけで何日もかかったのでは、ユーザーも嫌になってしまいますよね。

そのような意味でも、信頼できる経験の豊かな整備士がいる整備工場をみつけておくことは大切なことです。

車検はどこに出したらいいのか 元国家二級自動車整備士が解説します



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