民間車検のメリットとデメリットは何?民間車検の料金は安いのか

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車検をディーラーに出すか民間車検に出すかで迷う時はありますよね。

車を買ったのはディーラーなので、やっぱりディーラーに出したほうがいいのかな~?

でも、ディーラーは高いしやっぱり民間のほうが安いよな~?

そのような悩みを持っている方にディーラーで19年間、民間車検で10年以上車検整備をして来た筆者が、本音で民間車検とディーラー車検のメリットとデメリットを解説していきます。

 

民間車検のメリット

 

民間車検とは、ディーラー以外の自動車整備工場を言います。

oo自動車や△△自動車などと看板の出ている自動車整備工場などは代表的なところで、その他にもガソリンスタンドやカー用品店などで行っている車検も民間車検になります。

ディーラー車検と比べて車検代が安い

 

車検には、法定費用の他に車検整備基本料金や車検代行手数料というものがかかります。

法定費用はどこで受けても同じなのですが、車検整備基本料金や車検代行手数料でディーラーと民間車検に差が出てきます。

ディーラーでは、車検整備基本料金は民間車検に比べて高い傾向にあり、部品代なども純正品を使用する為に高くなってしまいます。(民間車検では社外品を使用することが多いので割安になる)

また、ディーラーでは車検代行手数料がかかりますが、民間車検では車検代行手数料をとっていない店もあります。

車検をした時には、車検の継続に必要な書類の作成をして、陸運支局で継続車検の手続きを行なわなければなりません。

その手続きにかかった費用が車検代行手数料なのですが、民間車検ではそれを請求しないところもあります。

車検代行手数料の相場はだいたい1万円~1万5千円くらいのところが多いです。

ユーザーにとっては整備とは関係の無い料金なので、その差額だけでも大きいです。

 

 

 

車検を行う車種を限定しない

 

ディーラーでは車検をする車を自社で取り扱っている車種に限定しているところが多いですが、民間車検ではそのような制約が無くどこのメーカーの車でも車種に関係なく車検をしてくれます。

但し、外国車の場合には特別な工具や知識が必要なこともあるので、自社では困難と判断された場合には車検を断られることもあります。

 

初めての場合はディーラーよりも入りやすい

 

自分が車検をするお店を捜していて、初めてそのお店に入るとしたらディーラーよりもガソリンスタンドやカー用品店のほうが入りやすいのではないでしょうか。

ディーラーで車検をする人は、そのディーラーで車を購入した人が圧倒的に多いです。

飛び込みでディーラーに車検を依頼する人はまれで、筆者がディーラーに勤務していた時も月に1件あるかないかでした。

そのくらい初めてのお客様にとってディーラーは敷居の高いところです。

ですが、ガソリンスタンドやカー用品店だったら、なんのためらいもなく入れると思います。

民間車検のデメリット

 

民間車検のデメリットは、お店によって整備の質やサービスに差があり、依頼先が失敗すると後で後悔してしまうこともあることです。

また、ディーラーのようにメーカーが後ろに付いている訳ではないので、いまいち信頼性に欠けると思うのも無理はないことと思います。

但し、そのような整備の質などはディーラーだからと言って完全だとは言い切れません。

近年、ディーラーでも違法車検が摘発されたところもあり、ディーラーだから安心、と言ったことも言えなくなってきたのは事実です。

整備士の技術についても、ディーラーの整備士より腕のいい整備士は民間でも数多くいます。

民間車検でもディーラーでも選ぶお店が大事だということです。

唯一、民間車検がディーラーに劣るのは、車種専用の機器が無い、というところです。

ディーラーでは取り扱っている車の整備に必要な専用の工具や機械を取りそろえています。

車検整備の他になにか特別な修理があった場合に、その車専用の機器が無いと修理できないこともあります。

その場合には、ディーラーにその修理をお願いしなければならなくなってしまうので、そのぶん時間が余計にかかってしまうことになります。

 

ディーラー車検は本当に安心なのか?

 

ディーラー車検は民間車検に比べると安心で間違いがない、と言われていますが、本当に民間車検と比べて安心なのでしょうか?

私は、ディーラーで19年間、その後民間の自動車整備工場で10年以上自動車整備をしてきましたが、民間車検だからと言ってディーラーにひけを取ると思ったことは一度もありませんでした。

近年、ディーラーでも違法車検で摘発されたところも数多くあり、ディーラーだからと言って安心と決めつけるのは間違いではないか、と思っています。

確かに、ディーラーならではのメリット(専用機器がある)もありますが、車検整備の質はその整備士の個人的な質の問題なので、民間でもディーラーより質の高い整備士はたくさんいます。

ディーラーだから安心、民間だからちょっと不安、というものではないので、そういった固定観念を捨てることも大切です。

 

民間車検でも指定と認証では違いがある

 

ディーラーでは指定自動車整備工場があたりまえになっていますが、民間車検では指定自動車整備工場と認証工場の2種類が存在します。

指定自動車整備工場は、車検整備から完成検査、保安基準適合証の発行まですべてその整備工場内で終わらせることができるのですが、認証工場では車検整備まではできても完成検査はできないので、車を陸運支局に持ち込んで検査を受けなければなりません。

そのぶん時間が余計にかかるので、認証工場では1日で車検が終了することは難しいと言えます。

ユーザーがどうしても車検に要する時間が1日しか都合できない、となれば指定自動車整備工場を選ぶしかないでしょう。

 

民間車検とディーラー車検はどちらが良いか

 

民間車検とディーラー車検ではどちらが良いのでしょうか?

答えは、ユーザーが何を求めているかによります。

車検料金を少しでも安くしたい、と考えているのでしたら民間車検一択になります。

ディーラーはどうしても信用第一なので、安ければ良い、という格安車検にはなりません。

車検をした後にも次回の車検までの2年間は安心して乗れるように、部品なども早めに交換したりします。

そのぶん料金は高くなってしまいますが、安心を求めるのならばしょうがないところです。

但し、近年ではディーラー車検のおいて不正行為などにより摘発された事例も数多くあり、ディーラーだからと言って100パーセント安心かというと、そういう訳でも無い、というのが実情です。

民間車検では車検料金に関してはディーラーよりも安いところが多いので、車検は安いのが一番、と考えている方には民間車検がおすすめです。

民間車検でもディーラーと比べて整備の質も劣らずに、安心して任せられる車検業者はたくさんあるので、そのようなお店を捜すのも大切なことです。

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