車検に出す前はガソリンを満タンにして出したのに、車のガソリンが減って戻ってきた。
なんてことも聞いたりしたり、もしくは自分で経験したこともあるかと思います。
車検に出すと、車検の整備や検査などでエンジンをかけておくことがあるのでその分のガソリンは減ります。
しかし、その量はたいした量ではないのでユーザーもたいして気にもとめないでしょう。
ガソリンを主に消費するのは車検業者が陸運支局に検査のために持ち込んだ時です。
指定工場の場合は、自分のところで検査ができるので整備中や検査などでガソリンを使っても微々たるものです。
ですが、認証工場の場合には車を陸運支局に持ち込んでそこで検査を受けなければなりません。
陸運支局がすぐそばにある業者ならたいしてガソリンは使わないですが、そうでないところは片道1時間以上もの時間がかかる業者もあります。
都市部ではそうでもないでしょうが、地方では陸運局と車検業者が片道100km以上ある場合もあります。
そうなってくると、往復200kmの道のりに加えて整備中のガソリン、陸運支局の車検場での検査中のガソリンなどを考えるとガソリンメーターの半分くらい消費してしまうかもしれません。
万が一、検査で不合格となってしまった場合には、工場に帰って修正して再び持ち込む、などとなってしまった場合には2往復することになってしまい、その分のガソリン代も2倍かかってしまいます。
もっとも、そのようなときには業者のほうで少しはガソリン代を負担してくれることもあるかもしれませんが。
大抵の場合、業者が陸運支局に車を持ち込む時には自走で行きます。
積載車などに車を積んでいく業者はそれほど多くないでしょう。
車検に出した時の減ったぶんのガソリン代は誰が負担するのか?
結論から先に言いますと、ガソリン代はユーザー負担となります。
これは別に法律で決められているわけでもなく、昔からの暗黙の了解と言っていいでしょう。
ですから、同じ車検に出しても指定工場と認証工場ではその分損をしてしまうことになります。
もし、車検の見積もりを指定工場と認証工場にしてもらって、その金額に差がなければ指定工場に出したほうがお得だと言えるでしょう。
ガソリン代を考えると指定工場のほうがお得
上記のように車検を出したときのガソリン代を考えると指定工場のほうがいいですが、車のユーザーはどこが指定工場でどこが認証工場なのかはわからないと思います。
指定工場と認証工場の見分け方
自動車整備業者には必ず指定工場や認証工場を証明する看板が貼ってあります。
貼ってある場所はたいてい工場の入り口あたりに貼ってある場合が多いです。
その他にも自動車の検査ラインが設置されていて検査機器が揃っていれば、指定工場と思っていいでしょう。
ただ、どちらにしても工場のすぐそばまでいかなければならないので、確認だけのためにそこまで入っていくのは難しいでしょう。
また、スタンドやカーショップなどでも車検を受け付けているところもありますが、ほとんどのスタンドやカーショップでは車検整備の設備を設置しているところは少なく、下請けの整備工場に出している場合が多いです。
そのような場合にも、下請けまでの距離は自走となってしまうのでその分のガソリン代はかかってしまいます。
ガソリンが入ってない状態で車検に出した場合は
たいていのユーザーは車検に出すときにはガソリンを満タン、もしくは半分くらいまでは入れてくることが多いです。
しかし、なかにはガソリンの残量警告灯が点灯した状態で車検を出してくるかたもいます。
そのような場合には車検の整備中や検査中、また、認証工場などでは陸運支局へ持ちこまなければならないので、途中でガス欠してしまうかもしれません。
ですから、ガソリンをガス欠しない程度には補充しなければなりません。
そういった場合にはそのガソリン代は誰が負担するのでしょうか。
結論を言いますと、ほとんどがユーザー負担となるところが多いです。
その時の対応のしかたは業者によってまちまちで、ユーザーにガソリン代を請求するところもあれば、業者のほうで負担をするところもありますが、大部分の業者はユーザー負担になります。
指定工場に出してもガソリンが減ることはある
認証工場に車検を出すと車の移動でガソリンが減るので、指定工場に出した。
でも、なんかガソリンが減っている。
なぜ?
指定工場に車検を出してもガソリンは減ることはあります。
その理由として、車検の整備にはエンジンを暖気してエンジンの調子を見なければならないときがあります。
そして、車を試乗して各部のチェックをしなければなりなせん。
また、車検の検査ラインを通すときにもエンジンをかけた状態で検査するので、ガソリンは消費します。
しかし、その量はたいした量ではないのでガソリンメーターを見てわかる程ではないです。
考えられる原因は、車検整備のときにエンジンを長い間かけておく必要がある作業があった場合です。
例えば、不凍液の交換とかは不凍液交換専用の機器を持っていなかった場合には、冷却水のエア抜きをおこなう為にエンジンを暖気してしばらくの間エンジンをかけておかなければなりません。
エアコンガスの補充なども、エンジンをしばらくかけておく必要があります。
また、エンジンの不調などがあってそれを修理するのにエンジンを長い時間かけておくことがあります。
それらのことがあると、ガソリンが減ってしまいます。
ですから、車検が終わってからガソリンが減っていると感じたら、車検時の作業内容を詳しく聞くことも大事です。
まとめ
車検に出すときには途中でガス欠などしないようにある程度は入れておくのがマナーです。
認証工場の場合は車を持ち込むことも考えて、できれば40リットルくらいは入れておけば安心でしょう。
ガソリンの残量がほとんどない状態で車検に出したら、業者の人もけっしていい顔はしません。
また、代車を借りた場合でも、ほとんどの業者では代車を貸し出すときにはガソリンを満タンにして、使った分だけ入れてもらうように満タン返しという方法をとっています。
それはレンタカーなどを借りたときに満タンにして返すのと同じ方法です。
逆に、代車を借りる時にガソリンが満タンになっていなかったら、ガソリンを使ったぶんはどうするの?と質問して、あとあとガソリンのことでトラブルが起きることがないようにしておきましょう。
参照>>>車検はどこに出したらいいのか
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